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第497話　義父の謝罪（６）

「えっ！」

「嘘？」

　ミュイーとバーンの兄であるベイとボーンが驚嘆すれば。

「バーン～～～！　それは誠か～～～！？」

　砦の外で石を投げながら、こちらに向かって。

「わりゃ、あああっ！」

「出てこいやぁあああっ！」

「こりゃ、あああっ！」

「くそがぁあああっ！」

「シ〇ンベン垂れ～～～！」

「う○こ垂れ～～～！」

　何だか噂によると、毎日のように砦の締め切った門へと向かって汚いヤジを飛ばし悪態をついてくる敵のオークの漢戦士達にまで聞こえるのではないか？　と思われるほどの絶叫交じりの声でフォンジ卿(義父殿)が声を大にして叫んだから。

「もう、お父さま……。そんな大きな声をだされるとみなさまが驚きます……。そして私(わたくし)も恥ずかしいです……。ねぇ、お兄さま達もそう思うでしょう？」

　ミュイーが自身の顔を赤く染めつつ、自分の父親へと不満を漏らして、兄三人へと同意を求めれば。

「えっ！」

「いや」

「あっ、ははは」とバーンが最後に笑い誤魔化すと。