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第495話 義父の謝罪(4)

 実は北伐・平定作戦の方が早く始まったのに、中々占領へとことが進まないのは、こんなお家事情があるのだと。

 この場には身内しかいないので、僕が苦笑い浮かべながらフェイトへと更に説明をすれば。


「ふむ、なるほど……。全王やお爺様の意思ではいくら陛下や女王陛下が不満を申しても、自分達の意思に添うようにと言われてお終いですね」


 フェイトが婿養子の僕だと致し方がないと言った感じで告げるのだ。


「それでも陛下……。私達親子の失態……。相手を舐めて傲慢になっていた事には変わりはありませんから……」


 僕はこの場の暗く、重たい雰囲気を何とか和やかなものへと変えようとするのだが。

 義父のフォンジ卿がまた話しを元に戻し、反省……。暗い物へと変えていくから。


『困ったなぁ~」と思いつつ「フォンジ卿、本当に気にしないで、僕は全然義父殿や兄上達に対して怒っていない。よく頑張ってくれていると本気で思っているから」とまた苦笑いを浮かべる。

 それも自分の後頭部をカリカリとしながら『困ったなぁ~』とまた思うのだった。





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