第53話 四人の子供達の様子(3)
「もう、晋作も瀬名も子供じゃないんだから、子供染みた喧嘩……。お父上さまに自分を見てよ! 自分は凄いや自分は可哀想な子なのと主張しなくてもいいから! お父上はもう何処にもいかない、日本のお爺さまやお婆さまのところへと帰還しないで、わらわたちと一緒に暮らしてくれるのだから」と。
我が家のしっかり者の長女の美麗がいつもぼくの代わりに憤怒しながら荒々しい口調で二人を叱り、兄弟喧嘩を止めてくれるから、ぼくはいつも本当に助かるから、姉ちゃん偉い! 流石美麗は姉ちゃんだ! 本当に偉いな! と。
ぼくはいつも心の中で美麗に感謝とお礼を告げる。
しかし晋作は自分が長男で最初に生まれた一番お兄さまだと自負しているから。
「うるさいな、美麗は……。俺の妹なのに生意気なんだよ……」
晋作は美麗に怪訝な表情で唸りつつ不満を漏らすから。
「……晋作~、わらわが妹だと言うけれど! ──わらわと晋作は生まれた年も同じで、歳の差なんて数か月しか変わらないのだから。わらわが姉でも問題ないはず!」
「ああ、それはありますね……。美麗の言う通りで……。私が三番目で次女と言うのも、何だか納得できないものがありますから。フンフン!」と。
まあ、この通りで、晋作が自分が兄ちゃんなのだから楯突くな! 逆らうな! と荒々しく告げると、同じ歳の美麗と江乃の二人が晋作へと不満を漏らし。晋作がニ対一で下を向くようになるから。




