第5話 お久しぶりねと驚愕!(3)
「うん、本当だ……」
藍華姉ちゃんは、今度は妖艶な笑みではなく、穏やかで幸せそうな笑みを浮かべながら首を縦に振り、頷いた。
「……じゃあ、ぼく、おじさんに殺されるの……? それこそ裏社会の人にコンクリ詰めにされて沖に沈められるかもしれない?」
ぼくは落雷に撃たれ一度死に、蘇って異世界へ転移したくせに、わけのわからないことで狼狽し、頭を抱えて嘆いた。
「あならはだいじょうぶ……。わらわたちが命懸けで嘆願して守ったの。我が一族の婿養子にして当主にする、という条件で父上は納得した。そして健太のお父さまやお母さまも交えて話をしているから、この世界にあなたがいてもだいじょうぶ、健太……」
愛華姉ちゃんや彩のお父さん――地元の名士で国会議員、大臣経験もある怖いおじさんからも、藍華姉ちゃんの夫として婿養子になることで処分されないとわかり、ぼくは安堵したけれど、
「……もう、あなた、小さくなっている。久しぶりなのに~」と。
ぼくの大事なものが、義父が怖くて小さくなったことで藍華姉ちゃんに叱られ。
「ごめん、ごめん、アイカ……。すぐ大きくするから、ちょっと待って……」
ぼくは藍華姉ちゃんへとペコペコと平謝りながら、自分の唇をタコさんにして藍華姉ちゃんの御機嫌取りをしようとすると、藍華姉ちゃんは直ぐに柔らかな唇を重ねてきた。
ぼくは女神のように美しい藍華姉ちゃんのひとりらしいアイカが、本当に自分のものになったのだと確信した。
(お願い)
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