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第402話 どうも初めまして……(3)
とうとう彩が握り、持つ《《帥旗》》……。官軍の御旗の許に集う近衛隊の隊長さんの一人が王道ではなく、覇道を布き、実行をしている僕へと強張った顔で尋ねてきたのだ。
だから僕はワーグのおじさんの質問対して「う~ん」と呻り、考える人へと変化……。
そしてシルフィーと彩……。娘を膝に抱くプラウム、サラ、エリエ、ウルハ、フェインと……。
この世界の僕であること間違い無いウォンの顔をチラチラと見詰め。その他の身内衆……。貴族のメンバー達を見詰め、無言の確認をとれば。
「我が国は南……。海を目指し、遷都……。海上貿易で富を築き、富国強兵を目指そうと思うのだけれど……。ワーグさんはどう思うかな?」
僕は先ほどシルフィーと彩の二人が告げてきた姉妹の意志で安定を計ろうとする小煩さそうな近衛隊や国人領主達へと王の意志として告げた。
だから僕の説明を聞き、ピラミッド型神殿の頂上は沈黙から騒めきへと変わった。
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