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第324話 どう言う事? (5)

「お前なぁ~」と、僕は呻る。でも、僕は親不孝者だから。自身の両親の老後も、子供と一緒に面倒を見てくれると言ってくれているシルフィーに対して、僕はまたこれ以上逆らうことができないで。


「うぅ、ううう」と僕は下を向き、自身の奥歯を噛み締めつつ呻っていると。


「あら、どうしたの、みんな~? 下を向いて~?」と。


「どうしたの、健ちゃん?」、


「またこのひとに虐められたの?」


 そう、僕のことが好きで仕方がない。だから僕の味方……。事ある毎に、僕を庇い続けてきてくれたサラがマンモの上……。僕に救いの手を差し伸べてくれた。


 だから僕は俯く行為を辞め、自身の顔を上げ。


「あれ、サラ……。僕の命令は?」と、首を傾げ問えば。


「敵の領主の町の出入り口となる街道筋は全部押さえて、町から住民達が逃げないようにした。だから部下達に任せ戻ってきたよ。健ちゃんがいつまで経ってもサラ達の許へとこないから」と。


 僕はシルフィーの阿保さに対して、サラに嘆くのではなく。僕がサラに下知した命令はどうした? と尋ねれば。


 サラが予定通りに僕が来ないから心配になって戻ってきたと告げたから。


「ミィ?」と僕は声をかける。


 だから下を向いていたミィは、自身の顔を上げ。


「あなた、何?」と尋ねてきた。


「サラがこちらに戻ってきたから。ミィが今からいって、サラの隊の指揮をとりつつ。町から民が逃げ出さないように監視するのと。領主のフォンジは捕らえられてはいるけれど、生きているからと町中に触れ回って。町の住人達を安堵させてくれるかな?」とも、僕はミィに嘆願すれば。


「うん」と頷き、ミィはインプだから空に飛び立つと。




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