第319話 追い詰めた! (4)
「陛下、お許しを……。私目の事を許してください。陛下のお力の方は分りました……。だから二度と私目は陛下の就任対して、意義を唱えたりしませんからお許しを……。許してくださいお願いします……。女王陛下の方にも、何卒取次の方をお願いします、陛下……」
僕が敵の領主フォンジの目の前に、小さいけれど立ち塞がり、聳え立ち、銅の矛を振り上げると。フォンジは、僕の目の前で正座をし、両手を合わせ拝み始め出すから。
僕は自身の顔を怪訝な表情へと変え。
「えっ、僕が陛下って一体どう言うことなの?」と尋ねれば。
「どう言う事も何も、女王陛下の真横に並ばれる御方は、国王陛下以外の何者でも御座いませんから」と。
フォンジは今にも泣き出しそうな顔をしながら僕に告げ、教えてくれた。
だから僕は少し考える、と言うことはないから。
「あの、フォンジさんだってけぇ? 少し質問したいことがあるのだけれど。いいかな?」
僕が、にへらと笑いつつ、命乞いをしてくるフォンジへと尋ねれば。
「えぇ、私目でよければ。何でも聞いてください。陛下……」と。
フォンジは僕に正座のまま深々と頭……。それも僕に拝みながら、何でも聞いてくれと快く告げてくるから。
「おじさんの言っている女王陛下と言うのは、家のシルフィーのことなの?」
僕は、にへらと笑いながら首を傾げ、フォンジへと尋ねてみる。すると僕の思いもしないことをフォンジは、かくかくしかじかと、事細かく教えてくれた。
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