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第313話 困惑 (16)

 余所見……。物考え……。自分の家族のことを色々と考えつつ、物思いに耽る僕の目の前に、敵の領主であるフォンジの顔……。


 それも彼が! おじさんが! 僕が搭乗している漆黒の戦車の異形に、驚愕をしている顔が見えるから。


「フォンジ待て!」と「逃げるなぁあああっ!」


 僕はこちらを向き、目と目が合い。僕と目が合えば直ぐに前を向き、怪鳥ミュイの尻へと鞭を入れ!


「はいやぁっ! もっとスピードを上げろぉおおおっ! 上げるんだぁあああっ! でッ、ないと? あの異形な乗物に乗っている若造-! 陛下にー! 儂が捕まり、女王陛下の許へと連行されて。奴のように儂も、この首を切られてしまうからぁあああっ! 早くー! 逃げろぉおおおっ! 逃げてくれぇ、えええっ! お願いだぁあああっ!」と。


 フォンジは僕が、奴の背後を追いかけつつ、聞いても。僕自身が『?』、『?』と首を傾げることを告げ、ではない。


 あいつは絶叫交じりで叫びつつ逃げる! 逃走を図る! 




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