表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/745

第33話 洗濯屋健ちゃん? (8)

 だから化粧の仕方が奇抜で、少し怖いから危ない女性(ひと)だなと、ウルハさんへと敬遠をしていた僕だけれど。彼女はヤンキー姉ちゃんだけれど僕に対して余りにもフレンドリーだから。


 僕は彼女と仲良く会話をしながら洗濯をしたので心からよい知人、友人ができたと歓喜していた。


 でもね、洗濯の最中にさ。


「い、痛い……」


 ウルハさんが急に悲痛な表情をして声を上げるから。


「ど、どうしたの、ウルハさん? 何処か怪我でもしたの?」


 僕はね、自分の顔色を変えながら彼女へと尋ねたのだ。


 洗濯の最中……。


 そう百均の洗濯板でウルハさんは自分のしなやかな手を! 指を! 板で擦ってしまったのかな? と。


 僕は自分自身のスローな異世界冒険譚の物語の中でトラブルイベントが起きてしまったのかもしれない? と思い。


 ウルハさんに尋ねてみた。


「う~ん、多分、少しばかり指を捻ったのかもしれない?」


 僕がウルハさんへと動揺しながら尋ねると。彼女は突き指したような感じになってしまったと僕に教えてくれた。


 だから僕はウルハさんの悲痛な表情を見て。


「──ウルハさん、残りの洗濯物は僕はアイカさん達のと一緒に洗ってあげるから貸して……」


 と、僕は男らしく彼女へと告げた。


「良いのかい、男王?」


 僕がウルハさんに残りの洗濯物を手洗いしてあげると告げれば、彼女は驚愕しながら言葉をかえしてきたけれど。


「うん、大丈夫!」


 僕は満身の笑みを浮かべながら、自分の胸を男らしく叩きつつ大丈夫だと告げた。


「そうかい。男王……。じゃ、これお願いね」


 と、ウルハさん獣の毛皮を加工して作った下着のような衣装を僕に手渡してきた。


 だから僕はそれを見て「えっ!」と驚嘆して、


「僕なんかが、ウルハさんの下着のようなな衣服に触れてもいいの?」


 と尋ねた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ