第29話 洗濯屋健ちゃん? (5)
だから僕はウルハさん達オークのアマゾネス達へと声を大にして叫びながら。
「ごめんなさい~!」、「ゆるしてください~!」
と嘆願や謝罪をしつつ駆け足で只ひたすら小川へと全速力で走り逃げる。
「あんたぁ~。何、うちらから逃げていん、だよ」
「本当だよ。あんた~! ウルハの言う通りだ~! 何、私等から走って逃げていん、だよ」
「あんたぁ~。調子に乗るんじゃないよ。いくら私等が怒らないからって。うち等があんたに対して、いつまでも憤怒しないでいると思っているのかい~?」
僕がいくらウルハさん達オークのアマゾネスのひと達に謝罪をしようが。今日も彼女達は憤怒しながら僕のことを血相を変え、追っかけてくる。
だから僕は更にウルハさん達へと。
「みなさん、ごめんなさい~」、「許してください~!」、「僕のことを今日こそは見逃してください~!」
と言いつつ僕が「はぁ、はぁ」と荒い気遣いで走り逃げるものだから。
「──どうするよ、姉さん? 家のひとを?」
「──仕事を破棄するような男をこのまま放置する訳にはいかんだろう、ウルハ?」
「「「拉致だ!」」」
「「「拉致~~~!」」」
「「「家のひとを拉致だ~!」」」
「拉致をするだろう~、うちのひとを~、ウルハ~?」
ウルハさん達オークのアマゾネスの女性達は、更に僕へと恐ろしいことを荒々しく告げながら待つようにと告げてくるから。
「うわぁ~、ん」と僕は泣くのだけれど。
「ああ、あんたら言う通りだ! 家のひとを拉致して人気のないところへと連れていくよ~~~!」




