第30話 主夫ですから仕事を始めます(4)
「うん、わかったよー、プラウムとサラー!」
「……もしもミルクが入った哺乳瓶が中々冷めないようなら~、井戸で水汲みしてから~、水で冷やしてね~! わかった、健太~?」
「うん、わかっているよー! サラー! だいじょうぶだよー!」と。
まあ、こんな感じだ! 子沢山一家のぼくの主夫業に落ち度があればいかないからと、プラウムとサラが口煩く指示をくれるけれど。
ぼくだって兄妹こそいないけれど、赤ちゃんへのミルクを与える時の基礎知識ぐらいはあるからと。
ぼくは脳内でブゥブゥと不満を漏らしながら次の主夫業のクエスト……。シルフィーとアヤの奴から与えられた神殿内の掃除を始めだす。
よーし! 先ずは祭壇から始めるか!!
ぼくは生前に、何故か日本の家にある大きな仏壇を掃除する要領で、祭壇の飾りを一つずつ丁寧に拭いて──台も拭く、を繰り返していくけれど。
この古代式の立て床式の神殿建造物内にある祭壇……。結構大きいんだよね……。
だからさ、祭壇を掃除するだけで結構な重労働になるから、祭壇が設置してある部屋へと偶々、アヤが入室してきたから。
ぼくは祭壇を拭き掃除する行為を手休めして、上半身を起こしながら。
「アヤ~!」と声をかける。
「……ん? 何、陛下?」
ぼくが声をかけるとエルフの銀髪、金色の瞳を持つ、麗しい元カノ、今嫁が声を直ぐに返してくれたので。




