第212話 みんなコイツを知っている? (3)
「あれ? そうだっけ?」と。
バカ女神が、年甲斐もなく、ブリッ娘しながら誤魔化すから。
「はぁ~」と僕は、大きな嘆息を漏らし、終えれば。
「シルフィー、僕に誤魔化すなよ。お前まで、アイカのように……。わかったな? 後でちゃんと僕に説明をするように」と。
僕が女神シルフィーが可愛い娘、ブリッ娘しながら誤魔化そうとしても。
自身の声を低く、重たい口調で、誤魔化すなと告げると。
「はぁ~い。あなた~。後で、あなたが驚くようなことを話し手してあげます。ふっ、ふふふ」と。
女神シルフィーは僕に対して妖艶に微笑みながら告げてきた。
そんな様子のコイツを僕は、フェインやルイジさん、将軍達、兵達がいる場所へ連行すれば。
「みんなは、コイツのことを知っている?」
僕はみんなのことを見渡すように尋ねる。
「…………」
でもこの通りだ!
僕が自身の妃二人と、その他のメンバー達へと尋ねても。
みなは俯くか。
自身の周りの者達と顔を見合わせながら。
『どうする?』
『どうしよう?』
『お前が言えよ!」と、言った顔……。
大変に困った顔を始めだすから。
(何で領地の主だった者達は、コイツのことを知っているのだ?)と。
僕はまた困惑しながら思う。
◇◇◇




