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第176話 頑張ったから結果がでた（７）
カイジさんは甘え声音で、僕の妻に甘えたいと誘うのだよ。
関白太閤秀吉さまのようにね。
でもさ、フェインは、以前とは違い。
僕の妻だから。
「と、父さん。私には健太がいるから、もう駄目よ。お願いだから」と。
カイジさんの御誘いを拒否はしてくれる。
「いいじゃ、ないか、フェイン。以前のように度々ではないのだから。偶には儂の相手をしてくれ、お願いだ……。儂も健太がどうしてもお前を嫁にくれと嘆願をしてくるから、泣く泣く手放しただけで。儂は今でもフェイン、お前の事が好きで忘れる事ができない。だからお願いだフェイン。少しでいいから。健太が目覚める迄には帰してやるから。なぁ、いいだろう？」と。
カイジさんはフェインに対して小声ではあるけれど。
甘え声音で、粘り強く誘うのだよ。
半分彼女に脅しもいれながら。
そう、余りフェインが断り続けると。
僕との仲を裂く。
そう、僕と離婚をさせるか。
カイジさんが嫉妬に狂い、僕の命を絶つとね。
