第162話 やはりこの世界は可笑しい(9)
だからフェインは、自身の母である、マヤさんよりも煌びやかに着飾っている。
そう、ここも領地、国だと言っても過言ではない場所だと言っても。
アイカの集落と何ら変わりのない太古の時代の夫婦、性関係なのだよ。
僕が産まれ育った日本でも太古は、親子、姪、姉弟、兄妹、での結婚も盛んにおこなわれていたと。
僕は書物や動画で見たことがあるからね。
その頃の、太古の時代で、この世界は歴史がまだとまっている。
だから近代的な思想の僕では耐えられないことだから。
「くそ、くそ。うそつき……。フェインは僕のことが好きだといった! 言ってくれたじゃないか! なのに、何で? 僕以外の男と平然と交じり合うことができるんだ!」と。
「フェインもアイカと、何ら変わりはないじゃないか……。只のサレ妻、サレ女、ビッチじゃないか」と。
その日の僕は、自身の部屋で嗚咽を漏らしつつ不満、嘆いた。
それも小さな声でね。
余り大きな声を出し泣いてでもしたら、領主のカイジさんから反感を買うと不味いから。
だって今の僕の立場はウォンと同じ間男の立場……。
そう、自身の主君である三国志の董卓仲頴の妃の一人──。
三国志一の美女、舞姫貂蝉と密会を繰り返し、愛し合っていた呂布奉先と。
僕は同じ立場の間男さまだから。




