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第135話 本当に不味い(1)
「う~ん、貴方の故郷って日本だっけぇ? じゃ、その国は何処にあるの?」
僕がウインドルという国の人ではないと解ると。
この集落の御姫さまは、自身の華奢両腕を組み、呻り始め終えると。
僕に問いかけてきた。
だから僕は慌てて、自身の口を開き。
「えっ! あのね、ずうっと、遠くにあるんだよ。だから僕の肌の色と髪の毛の色が、この辺りに住んでい居る人種の人達と比べて、珍しい色をしていると思うのだけれど?」
僕は、自身の元嫁だったアイカ達や集落の者達が。
僕の髪の毛の色や肌の色が、本当に珍しいと言っていたのを思い出しながら姫さまへと、日本のことを説明した。
僕がここに居れば役に立つ! 利用価値があると!
だから僕も生かしておけばよいことが有ることをアピールしたよ。
でないと?
僕は本当に殺されてしまう。
そうでなくても、僕の容姿を誰が見ても、体力や力で役に立つと言うことはないと悟ることができるから。




