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第132話 駄目かも? (2)
でも僕は相変わらず、丸太に縛られたままだけれど。
自身の身体をゴロリと転がし、仰向け──!
真っ青な空を見上げながら。
僕は生きているのがこんなにも嬉しくて、仕方がない。
そして素晴らしいことだと。
僕は心の奥底から思ってしまった。
また僕自身、こんなことを思うのは、産まれて初めてのこどだから。
僕自身、正直驚いたし、歓喜もしたよ。
でもさ、まだ僕の生き残りを掛けた交渉の方は終焉を迎えていない状態だから。
僕はなりふり構わず、泣き叫びつつ、命乞いして、やっと掴んだこのチャンスを。
僕は最大限に生かせるように頑張らないといけない。
でッ、ないと?
僕は本当に死んでしまうようになるからね。
まあ、僕が、自身の脳裏で呟きつつ、言い聞かせていると。
美少女さまが、こちらに近づいてきた。
だから僕は頑張るからと、思えば。
彼女は僕の横にきた。
そして上からから僕のことを見下ろしてきた。
だから僕は彼女に。
「僕の話しを聞き入れてくれてありがとう」と。
微笑みながらお礼を告げる。
◇◇◇




