第128話 絶対絶命! (1)
「た、頼みます。許して……。そして助けて下さい、僕のことを……何でもしますから。お願い、僕のことを食べないで、生かしてください……」
僕は自身の周りには沢山の人がいるけれど。
この集落の王様なのかな?
異国情緒溢れる美少女の真横で。
頭に王冠なのだろうか?
らしき物を被り。
自身の首には、異国情緒溢れる美少女よりも更に沢山の首飾りをした。
玉座のような椅子に座る蒼い肌──竜族のような男性には目もくれず。
彼の妃さまなのか?
側室なのか?
それとも娘なのかわからない。
王さまの横──。
右には同じく、王冠らしき物を被り、沢山に首飾り、胸隠しを垂らしている美しい女性にも目もくれず。
僕は自身と目が合った美少女だけを必死に見詰め、へりくだりながら、何度も嘆願をし続けたんだ。
もう、それこそ?
僕の喉が枯れるくらい叫び、命乞いをし続けた。
だかから、その都度彼女は怪訝な表情をしつつ口を開けるから。
「もう、本当にうるさいなぁ〜、その人種の子は~」とか。
「ウザイ、その子!」、
「マジ、キモイ!」、
「もう本当に煩いから。その子を黙らせてお願い」と。
美少女の口から罵声や下知が次から次へと吐かれるから。




