第95話 二度目の抗い! (2)
「僕よりもバカでアホナな奴等に。僕がバカ! 阿保! と言うのは当たり前だろう!」と。
僕は罵声を言い返し。
「ウォン! アイカ! お前達は知らないだろうが! 僕が産まれ育った日本と呼ばれる国は、お前等のちんけな百人前後足らずの国と一緒にするなぁ! 人口だって役一億二千三百三十万人前後いるんだぞ! その中の、僕の年齢の高校や塾での全国模試で。僕は二十番以内に入る強者なんだぞ! お前達はそれを知らないだろう? だからアイカはいつまで経って僕のことを子供扱いをするけれど。お前やウォンよりも政治や歴史に関しては僕の方が詳しんだ! お前等二人は、頭が弱いから文字も読めない! 書けない! 計算だってできない! だから科学や生物、物理のことを僕が説明をしても理解ができないだろうがぁ!?」
まあ、こんな罵声を泣きながらアイカとウォンの阿保に吐いてやった。
でも僕の二人への憎しみ……だけじゃないよね?
あの集落にすむ奴等への憎しみは。
他人を殴る、蹴る、ことしかできない。
ウォンに、「うっ! うっ!」と、僕の口から悲痛な声が漏れるぐらい。
あいつに蹴られようとも収まることはないから。
「僕は、僕は……。アイカ! お前達が僕のことを、こんな辺鄙な世界へと召喚しなければ。僕は日本で普通に上位五番以内の大学の医学部へと入学し、卒業して、お医者さんになり。お前のようなビッチ女ではなく。優しく、可愛い人と結婚して、順風満帆な人生を送ることができたのに。僕の幸せ! そして人生を返せよ! アイカー!」




