表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/745

第1話 プロローグ

「うご、うご、うご……。うぐぐぐぐぐ……」


 うっ! な、何、これは?


 そう落雷に撃たれて死んだはずの僕の意識が戻ると。僕の口の中に異物が混入していて──それが僕の口の中で荒々しくムニュムニュと動き回っているだけではなく。僕の舌に絡みあってくる。


 だから僕は慌てて自分の舌を《《そのもの》》から逃がそうと試み、抗うが、


 《《そのもの》》は中々僕の舌を逃がしてくれないから、僕も《《そのもの》》から抗い、逃げる行為を止めて、自分の舌を《《そのもの》》に委ねることに決め、自分の瞼を徐々にだが開けていくことにした。


 ……ん? な、何?


 僕が瞼を徐々に開けながら、朦朧とした視界を回復させていると、ぼんやりだが人の顔らしきものが僕の瞳にアップ顔で映し出されたから。


 僕は驚嘆した!


 そして僕の瞳に段々とはっきりと映し出された顔……。多分、女性じゃないかな? と思われる顔が更に僕の瞳にはっきりと映れば、


 僕の口から「誰?」と言葉が漏れるけれど、


 僕の口には相変わらず《《そのもの》》……。多分、僕の瞳にアップ顔で映る女性……。


 僕達人種の者達とは違う、異世界ファンタジーぽい、緑色の肌をした女性の舌が僕の口の中で絡み合い、暴れるから。


 僕は今度は、『この女性(ひと)は誰?』と困惑しながら思うのだった。



 ◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ