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孤独な悪魔  作者: 海王神
1/3

プロローグ


『夜宵くん、私のこと守ってね。』


―それは小さな頃の約束。


『おう。俺が美雪ちゃんを守ってやるよ!!』


―それは俺が壊れる前の約束。


『約束だよ。』


『うん、約束だ。』


―二人はまだ幼くて。


『我が家に魔法の使えぬ出来損ないはいらん。』


―世界は俺に優しくなくて。


『君は家族に売られたんだよ。人体実験のモルモットとしてね。』


―そして俺は弱かった。


『みんなで生きて帰ろうね!!』


―俺を包んだ光は。


『夜宵、俺はまだ死にたくねぇよ。』


―刹那に散りゆき。


『生きて、私達の分も。』


―俺は独りになった。


『まさか、あのイカれた実験で生き残ったのか!?』


―いくら人を愛しても。


『死ね化け物!!』


―世界は俺を愛してはくれない。


『ねぇ夜宵さん、私達はなんの為に生まれてきたのかな?』


―人を無くした化け物は。


『俺が何をしたっていうんだよ!!』


―覚えてる。


『君はもはや人じゃない。我々と同じ悪魔だ。』


―幼きあの日の。


『夜宵くん、また明日ね!!』


―約束を。










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