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私はまた夢を見ていた。違う映像だけど・・
――――――― ねぇ、×××。私ね、あの人と結婚するの
嬉しそうに、恥ずかしそうに言う女性。
私は、その女性をじっと見つめていた・・誰かと似ているのだ
誰に似ているのかと、必死ではないが記憶を辿って行く
その瞬間
ズキズキと激しい痛みに襲われる。まるで思い出すことを拒むかのように
そして、痛みが治まる頃、映像は変わっていた。
最初に見た最後の映像に・・・
――――――×××あ、い、し、て、る
崩れ落ちてゆく男の人
そして、襲われる、感情
またしても、そこで夢は終わった。
パチリと目を開く。唖然とした
なぜなら、辺り一面木、木、木なのだ。
慌てて身を起こす。信じられない、あり得ない。あり得る筈がない
一度、起きた時には、自分の部屋にいたはずだ。
「嘘・・・・」
思わず口から零れた。
そう、嘘あったらいいのに 感じる穏やかな風も自分を照りつけるように輝いている太陽は嘘だとは思えない。
仕方ないと思い、辺りを少しうろついてみることする
ここで、延々と考えてるよりずっとマシだと思うからだ。