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プロローグ
私は、夢を見た。
――― ×××!
男の人。焦ったようなそんな声
必死に手を伸ばそうとする。
―――ゴメンネ、だけどこれがアナタの××××――――――
映像が映り変わる、映像といっても私の夢だけど
女の人、大切に抱いている赤子に語りかけ、揺り籠に赤子を納め唄う。
そして・・・最後に
――――×××あ、い、し、て、る
と言って崩れ落ちる男の人。
その映像を見て・・・・愛おしく感じてしまった。
いや、愛おしいだけじゃない絶望と憎しみを感じていた。
そこで、夢が覚める。妙にリアルな夢だった。夢を見ていても起きたら忘れるというか覚えてないようになるけれど、さっきの夢は違った。
覚えていた。はっきりと・・・
はぁとため息をつき、今の時間を見てみる。
5:00丁度だ。もう一度寝ようと、迫りくる睡魔に身を任せた。
そして、その日少女は消えた。