支払いは2Lの水で
小説は初めて書きます。至らぬ点などあったら申し訳ないです。
ーーー20XX年 7月31日 12:30
「…水は入れた、小腹が空いた用のサラダチキンも入れた、あとはこれと…これでいいかな」
「なあ」
「ん?どうかしましたか?」
「これ、持ってけ」
「これは…」
羅面が手渡してきたのは、刺股だ。
「ないよりかはいいだろ」
「え?あ、まぁそうですけど…どこで手に入れたんですかこれ」
「避難所の入口にあった」
「それ持ってきちゃだめなやつじゃ」
「こんな薄暗いところで放置されるより、外で振り回された方が刺股も嬉しいだろ」
「意味わからないんですけど」
「とりあえず持っとけ、俺は素手で行ける」
「素手って…恐怖心はどこに置いてきたんですか、ちょっと気持ち悪いですよ」
「それほどでもないぞ」
「褒めてないです」
支度は出来た。そろそろここを出よう。
「それで、発電所はどこにあるんだ?」
「えーっとですね…確か、モールの奥の方にあったはずです。だいたい一時間くらい掛かると思います」
「そうか、ならさっさと行くぞ」
「あー、ですね…」
「どうかしたか?」
「いや、こっから一時間ですよ?しかもこの暑さで!!だるいなとか思わないんですか??」
「動かなければ何も始まらないからな、それくらい我慢したらどうだ?」
「…やっぱ強いですね」
俺たちは歩みを進めた。
進めたんだが…
「やっぱ暑いし疲れたッ!!!!!!」
「なんだ、まだモールが見えたところだぞ」
「あなたとは違って暑いもんは暑いし疲れるものは疲れるんですよ!!!!!!」
「じゃあ一旦どこかで涼むか?」
「涼ませてください…というか、よく見たらモールの前にいる化け物、少し増えてないですか?」
「増えてるな」
「…とりあえずもう限界です、たしかこの辺りにコンビニが…」
ーーー20XX年 7月31日 13:00
「コンビニありました!早く入りましょう!!」
駆け足でコンビニの入口へ向かう。
バコンッ!!
「いっったっ!?」
電気が止まっているのを忘れて、勢いよく自動ドアにぶつかってしまった。
「なにしてんだ」
「い、いやこれは」
最高に恥ずかしい。
「中はどんぐらい涼し…あんまり変わんないな」
「電気止まってるからな」
まあ日光が当たらないだけマシか。それより気になったのは…
「当たり前かもですけど、商品棚なにもないですね」
「ここは避難所から比較的近いからな、他の生存者が取ってっ…今、レジの奥から声が聞こえなかったか?」
「聞こえました…早速エンカウントですか…」
慎重にレジ奥へ向かう。
「行きますよ」
「ああ」
勢いに任せて部屋に入る。そこで見たのは…
「…人?」
おそらくここのコンビニの店員と思われる女性が、俺達にナイフを向けている。
「人で良かった…ここに居たら危ないですよ、僕達と一緒に避難所へ」
「来ないでください!!!!!!!」
「えっ」
「どうせあんたたちもあいつらと同じなんでしょ!!!!!
それ以上近づいたらぶち殺してやる!!!!!」
と言いつつも、手足共にすごく震えている。
「落ち着いてください!!僕達は生存者です!!決してあいつらなんかじゃありません!!」
「…っ」
変わらず構えを解かない。
「お願いですからそのナイフを…!!」
「いや、いい」
「羅面さん…?」
「そいつの好きにさせてやればいい、どうあがいても俺たちに心を開くつもりはなさそうだからな」
「…でも!!」
「好きにさせてやれ。」
「…」
俺はバックから水を取り出し、その人の足元へ投げる。
「…?」
「この水あげますから、少しだけ、ここで休ませてください。いいですか?」
ナイフがほんの少し下を向く。
「…じゃあ、休みますね」
俺達は部屋を出る。
「ほんとに大丈夫なんですか?やっぱり避難所まで案内したほうが…」
「ああいうのは関わらないのが一番だ。目的を忘れたのか?」
「…そう、ですか」
暇で書いた小説なので続きはあるかもしれませんし、ないかもしれません。
あるとしてもそれは1世紀後かもしれません。
とりあえず暇なときだけ書いて出します。
誤字めっちゃあると思います。
というか周りの人みんな高クオリティすぎて怖いです。