帰宅
小説は初めて書きます。至らぬ点などあったら申し訳ないです。
ーーー20XX年 7月30日 17:00
「…ホウオウのやつおせぇな…もしやもう死んでんじゃねぇだろうな…」
コツ…コツ…
「……お、足音。おーい!大丈夫かーー!?…ってお前…」
「どうし…ました」
「いやどうしたもなにも…その服なんなんだ」
羅面に指摘され、自分の着ている服を見る。「うわっ」と、思わず声が漏れた。
服は血でびちょびちょになっている。おそらく化け物を殺ったときに付いたのだろう。疲労で気づかなかった。
「これは…化け物を殺した時についたものだと思います。」
「殺した?見るからに貧弱そうなお前が?」
「失礼ですね…もちろん正面からじゃ勝てませんよ、後ろから近づいて刺股で殴って殺したんです」
「はーん、やるじゃねぇか」
「そんなことより…早く帰りましょう…俺はもう疲れました…」
俺達は袋を手に、スーパーを後にした。
…………
「はっ…はっ…はあああ…」
「頑張れ、避難所はもう目と鼻の先だぞ」
「いや…もう無理です…ちょっと荷物持ってください…」
「しょうがないな」
「はあっ…はあっ…」
なんでこいつは息切れすらしてないんだ。ゴリラかよ。
「もう行けるか?」
「も…もうちょっと…」
「そうか」
ーーー20XX年 7月30日 17:30
「着いたああああああああああ!!!!」
「良かったな」
避難所の入口へと向かう。
そこら中から無数の視線を感じる。まあ、誰だって血まみれで歩いてるやつを見たら驚くだろう。
「あついよー…ていうかお兄ちゃん遅いねー、大丈夫かなぁ…」
「あの男…もしも守ってくれなかったら必ず埋める…!!」
「ママじゃ無理だよ」
「た…ただいまー…」
無事に帰ってきたという安堵で無意識に荷物を手から離す。
「疲れたよほんと…」
母が何かを口にしようとする。
「…い」
「い?」
「いやぁぁぁぁぁあああああああああああああああああっ!!!!!!!!!」
「…唐突に叫ぶなって」
「ばっ…化け物っ!!!」
「いや俺だって!?」
妹は口を開けたまま固まっている。
…急に大量の足音がこっちに近づいてきた。
「大丈夫か!!!!!」
「化け物が…わたしたちを襲ってきたんです!!」
「てめぇよくも…!!!」
「よく見ろって!!確かに俺血まみれだけどちゃんと人間だぞ!?」
「噂通りこいつは凶暴だぞ!!みんな気をつけろ!!!」
「だから違うって!!!!ふざけんな!!!!!!!!!!」
「…楽しそうで何より♪」
しばらくして…
「…はあ、そんなことがあったのね、誤解してごめんなさい」
「困るよまじで…」
「お兄ちゃん夏休みは家で引きこもってるくせに意外と強いんだね」
「お前は黙れ」
俺はその後、避難所を管理している人に情報と食料を提供し、ベッドに横になった。
よっぽど疲れていたのだろう。俺は横になって数十秒も経たないうちに眠りについてしまった。
「…ん」
目を覚まし、あたりを見渡す。
…ここはどこだ。そこら中が緑だ。
「なんだここ…森か?とりあえず戻らないと」
俺は歩く。どこへ戻るつもりなんだろうか。
「痛っ、なんだこれ」
錆びた刺股が足に引っかかったようだ。そばには頭蓋骨が落ちている。
「うわっ、気持ち悪…なんで頭蓋骨がここに…」
再び歩みを進めようと、前を向く。
《裂け目》だ。
「う…う"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ"!!!!!」
《裂け目》から必死に逃げようとする。
しかし何かに躓き、転んでしまう。
俺が躓いた物は…頭蓋骨だ。
「た…助け…!!」
瞬きをすればするほど頭蓋骨は増えていく。まるでメダルゲームでジャックポットを当てたかのように。
頭蓋骨に空いたありとあらゆる『穴』は、見つめれば見つめるほど大きく広がり、俺を捕食しようとするように感じた。
「っ…ぁ…!!」
俺は恐怖で息が出来なくなる。
俺は必死で酸素を求める。
息ができない。
俺は近くにあった刺股を手に取る。
そして、自分の喉へーーーーーーーーーーーーーー
「うーん…お兄ちゃんずっと唸ってる…」
「……はっ!!死ぬっ…」
「うわぁびっくり」
「…頭蓋骨は…?裂け目は…?」
「何いってんの、今もう10時くらいだよ、寝すぎ」
「…はぁ…(泣)」
「えっ何泣いてんの、きもちわるっ」
疲れ過ぎだな。
俺はそう思った。
暇で書いた小説なので続きはあるかもしれませんし、ないかもしれません。
あるとしてもそれは1世紀後かもしれません。
とりあえず暇なときだけ書いて出します。
誤字めっちゃあると思います。
というか周りの人みんな高クオリティすぎて怖いです。