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-Rift-  作者: †漆黒のN†
5/8

「普通」の終わる日:後

小説は初めて書きます。至らぬ点などあったら申し訳ないです。



ーーー20XX年 7月30日 16:00



「ば…化け物…?そんなわけ、四肢もちゃんとあるじゃないですか。助けに行かないと…」

「よく前を見ろ。あれを見ても尚本当に助けに行きたいと思うのか?」

「え…いやいやそんな」


赤黒い液体を垂らしながら大きく開かれた口。口の中は新品の包丁のように鋭利な牙が何本も生えていた。目は黒く変色しており、肌は真っ青だった。人とは思えない容姿をしていた。


「うっ…」

それを見て、また吐きそうになる。胃袋の中にはもう何も残ってないってのに。


ミ"ン"ッ!!

突然地面に転がっていた蝉が鳴く。


「!?…せ、蝉かよ…驚かせんな」

「おい。それどころじゃないみたいだぞ」

「え?」


人のような生物が俺達の方を向いている。蝉の鳴き声でこちらに気づいたようだ。

そして、


タッタッタッタッ!!!


「速…!?」


いつの間にか羅面のすぐ前に《それ》が居た。


「羅面さ…」


グヂュン


バタッ


「…突きいっぽ~ん…♡」

一瞬思考が停止した。何が起きたんだ。

ふと気づいた時には《それ》は地面に倒れていた。



「羅面さん…?大丈夫なんですか…?」

「ん…俺は大丈夫だが、君は怪我はしていないのか」

「ええまあ…」

「そうか。じゃあさっさと行くぞ」

「あっえっ…ちょっと待っ…」

まるで何事もなかったかのように羅面はスーパーに向かって進む。俺は何が起きているか理解できないまま着いていく。


「…」

倒れている《それ》を見る。《それ》の喉には大きい穴が空いている。穴から赤黒い液体が大量に漏れている。

…素手で喉に穴を開けた…?にわかには信じがたいぞ…?


「…羅面さん…さっき何をしたんですか」

「ああ…あいつの喉にちょっとだけイタズラをな…」

「ちょっとだけ???」

…羅面には逆らわないようにしよう。そう心に決めた。



ーーー20XX年 7月30日 16:15



着いた。


「それで、スーパーで何を?」

「食料調達。腐ったり、他の生存者に取られる前にな。情報を調達するついでに食料も調達できる。一石二鳥ってやつだ」

「はあ」


動かなくなった自動ドアをこじ開け、中に入る。

中の空気は外とは違い、意外と澄んでいた。


「んじゃ、さっさと始めるぞ」と羅面は言い、俺に大量のレジ袋を渡してきた。

「いつの間にそんな…」

「もう4時だからな、早めに帰らないと()()()に連れて行かれるぞ」


俺達はレジ袋を持ち、それぞれ別の方向へ分散した。



ーーー20XX年 7月30日 16:30



「おにぎり…ツナ缶…カップ麺…てか重いな…」

様々な食品をレジ袋に、これでもかというほど詰め込んだ。

両手には3袋ほど、食品一つ一つが軽いとはいえ、流石に少しキツい。

「まあ一種のトレーニングにはなるか」と考え、俺は出口へ向かおうとした。


ガタッ


「…?そこに誰かいるんですk…」

腰が抜けた。さっき見た化け物と同じ見た目をした生物がそこに居た。俺に気づいていないようだ。


「…!!!!」

俺の悲鳴は、恐怖でただの呼吸に変わっていた。

逃げないと死ぬ。考えなくても本能がそう言っていた。

しかし足に力が入らない。動くのは腕だけ。

必死に《それ》から逃げようと、生まれたての子鹿のように震える腕をなんとか制御する。


何かが腕にぶつかる。

死体…と床に落ちた刺股。《それ》に抵抗しようとしたのだろうか。

何を思ったのか、俺は刺股を持ち、静かに《それ》に近づいた。

そして俺は《それ》の頭を狙って、

バンッ!!!!

と、思い切り刺股で殴りかかった。何度も(それが死ぬまで)何度も(動かなくなるまで)何度も(頭が潰れるまで)何度も(息の根が止まるまで)

今思えば、この時の俺はアドレナリンが出まくっていたのだろう。静かに逃げても気付かれないはずなのに。


……

………


《それ》は動かなくなった。


「…怖かったぁ…(泣)」

これまでの疲労が一気に出てきて、俺は床に倒れる。

「…はぁ」


確信した。俺はもう、これまでのような普通の生活はできないのだろう、と。



今日が、俺達の「普通」が終わる日なのだろう、と。



暇で書いた小説なので続きはあるかもしれませんし、ないかもしれません。

あるとしてもそれは1世紀後かもしれません。

とりあえず暇なときだけ書いて出します。

誤字めっちゃあると思います。

というか周りの人みんな高クオリティすぎて怖いです。

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