割り込み
小説は初めて書きます。至らぬ点などあったら申し訳ないです。
ーーー20XX年 7月30日 15:15
「ねー!!ネット繋がらないんだけど!!」
…情報共有ができなくなった…?
この状況で情報を手に入れられないのはかなり痛手では…?
いや、俺が直接外に出て状況を確認すれば済む話だ。
「…そういや、ここってどこなんだよ」
「いつも行ってる避難所よ、普通に考えてそうでしょ、どこに行くと思ったの」
「ふーん、んじゃ、情報調達したいから外出ていい?」
パチンッ!
左頬が熱い。
「ま、ママ!?」
「こんな状況になってるのに外に出るっていうの?危険極まりないじゃない!!」
「いったぁ…っていやいや、こんな状況で情報調達すらできないっていうほうが危険だろ。母さんは何の事前情報もなしにライオン3匹と挑むってのか?」
「それとこれとは話が違うじゃない!!」
「……はぁ」
ベッドから降りる。ベッドの横には俺が妹を助けようとしたときに投げた大きいバッグが3つ並んでいる。
ほかの避難者が運んでくれたのだろうか。
「あんた本当に行くの!?」
「黙れって」
「あんたねぇ…!!!」
母が声を荒げて何かを言いかけたその時、見知らぬガタイの良い男がこちらに割り込む。
「すみませぇ~ん♪おふたりともどうしたんですかぁ?」
「っ…誰ですかあなた」
「いやぁ、ただの通りすがりのあなたと同じ避難してきた人なんですけどぉ、なぁ~んか大きい声がするんでチラ見したらぁ、おふたりがとぉっても賑やかに話しててぇ、ちょ~っと気になって来たんですよぉ♪それでなんの話してるんですかぁ?」
「…息子がこんなときに情報調達で外に出たいって言うの!!そんなの危ないに決まってるじゃない!!!」
もう俺は我慢の限界だった。これ以上無意味な会話は続けたくない。
「……ああもう!!分かったよ!!!行かなければいいん」
「じゃーあ、僕が付き添いで一緒に行ったら文句ないですかぁ?」
「……は?」
まさかの言葉が男の口から発せられた。
「文句ないですよね♪」
「……え、いや…そ、それでも危険よ!!それに、なにか見返りを求めてるんじゃ…」
「大丈夫ですよぉ♪実は僕ぅ、剣道5段持ってるんです♪この子はぜぇーーーーーったい守ってあげます!見返りもいらないのでぇ、一緒に行ってもいいですかね♡」
「…もういいわ、好きにして」
「やった♡んじゃ、いこっか♪」
「…?…は、はい…」
ーーー20XX年 7月30日 15:30
この騒動が起こってから2時間が経つ。
このドアの向こうでは一体何が起こっているのだろうか。やはりゾンビ映画のように車が燃えていたり、人が血を流してそこら中に倒れているのだろうか?いや、もしかしたら意外と平和で、案外何も変わってないかもしれない。
それより、この男の思考が知りたい。
普通に考えて、なんの見返りもなしに一人の人間を守るなんて、なにもメリットが得られない。
情報調達をするのにも、どうせ足を引っ張る俺を守りながらじゃ効率が悪いだろう。
こいつ、一体何が目的なんだ。
「…君、名前なんて言うの」
「へ?あ、鳳凰です…」
「ホウオウくん…いい名前じゃないか」
「ありがとうございます…?」
先程の見るからに陽キャそうな雰囲気とは打って変わって、まるで全くの別人のように、話し方、表情、声のトーンまで、すべてが変わっている。
なんなんだこいつは。気持ち悪い。
「君、グロいのは行けるかい?」
(わざわざ名前聞いたのに呼ばないんだ…)
「あ、はい。多少はいけます、でもなんで突然…あ。」
嫌な予感が頭をよぎった。
「そうか。じゃ、ドア開けるぞ」
「……」
ガチャッ…
太陽光が自身を包む。
「うわっ…まぶっ…!?」
暇で書いた小説なので続きはあるかもしれませんし、ないかもしれません。
あるとしてもそれは1世紀後かもしれません。
とりあえず暇なときだけ書いて出します。
誤字めっちゃあると思います。
というか周りの人みんな高クオリティすぎて怖いです。