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8.読めちゃった

 こうして私の前に大量に置かれる魔導書たち。


 その姿はさながら学生時代に積まれた参考書のようだった。


「でもお主、文字は読めるのか?」


 ルイル様が小首を傾げて聞いてくる。


 そういえばそうである。


 この世界は私が住んでいた日本ではないわけで、言語だってまた違う物が使われているはずである。


「確かに……普通これくらいの子は文字読めない子も多いし……」


 シンシアがむむむと唸る。


 どうやらこの世界の識字率はそう高くないようだった。


 よしよし。これなら今すぐ魔導書を読めとかは言われないだろう。


 言語の勉強は必要だが、それは少しずつやっていけばいいし。


「とりあえず一回中身読ませてみたらどうじゃ?」


「そうですね! ナナちゃん、一回見てみて!」


「はい……」


 まあまあ。中身読んでも私には理解できないだろうし、いったん軽く目を通すだけ……。


「うわ……読めるわ……」


 何故か魔導書に書いている文字が読めてしまった。


 現地の言葉でかなり小難しいことを書いているはずなのにスルスルと入ってくる。


 なんなら、これに書いている魔法理論って前世で習った数学や科学に近いものだった。


 どうしよう。なんかできそう。


「お主……読めるのか……!? ヤバイのそれ」


 あ、やべ。普通に読めるとか言ってしまった。


 いやだって仕方ないじゃん。本当に読めるとは思ってなくて私自身も驚いたのだから。


 私が冷や汗を流しながら焦っていると、シンシアがしゃがんで顔を覗き込んでくる。


「もしかして内容理解できたんじゃない?」


「いやいやシンシア! こんな一瞬で理解できるわけなかろうて!」


 ルイル様が笑いながらシンシアに突っ込む。


 しかしシンシアは私が理解できたと思っているようで、気にせず私の目をじっと見てきている。


 むむむ……仕方がない。ここは大人しく理解できたといって軽く魔法を披露して解放して貰おう。


「分かったよ。多少は」


「やっぱり!」


 目を輝かせるシンシアと隣で信じ切れていないルイル様。


 とりあえず簡単なものをやってみるか。


 私は指をピンと立てて、息を吸い込む。


「《水人形》」


 そう唱えると、指の上に水で出来た小さな人形が浮かびあがる。


 今まで使ってきた攻撃系の魔法とは違って、かなり可愛くて平和なものだ。


「う、嘘じゃろお主……それ、魔力を操る訓練をかなり積まないとできないものじゃぞ……?」


「すごいよナナちゃん!」


 え? これそんなに難しい魔法なの?


 むむむ……そんな高度とは思わなかったけど……。


 多分あれかな。魔導書に書かれている内容が前世の学問と近いところがあったから、多少前世の学力の影響を受けている、そう考えるのが妥当か。


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