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16.この村の周辺ヤバいよ

 私の発言に、シンシアが目を丸くして驚く。


 理解ができなかったのか、困惑した様子で首を傾げる。


「ナナちゃん……どういうこと?」


 まあ当然の疑問である。


 私だって突然こんなことを言われたら困惑してしまう。


「シンシア、私……最上級の枕が作りたいの。そのためには夢喰鳥ファルダウンっていう魔物を倒して極眠綿という素材を手に入れる必要があるんだ」


「え……!? それってかなり強い魔物じゃなかった!?」


 さすがはシンシアである。


 詳しいとまではいかないものの、この魔物のことは知ってはいるようだ。


 それなら話が早い。


「この魔物は最低Aランクの冒険者でないと討伐許可が下りない……だから、本当にわがままなお願いになっちゃうけど、シンシアにも手伝ってほしいの」


「なるほどね……」


 シンシアが何度か頷く。


 私は緊張しながら彼女の言葉を待っていた。


「うん、いいよ! 正直Bランクで詰まっていたのは確かだから、特訓に手伝ってくれるなら本当に嬉しいし!」


「やった!」


 シンシアが承諾してくれて、私は思わずガッツポーズを取ってしまう。


 ともあれ、本題はここからである。


 ここからどうやってシンシアをAランクまで持って行くか。


 それはシンシアも思ったようで、困った様子で聞いてくる。


「特訓……と言っても、日課のトレーニングを手伝って貰うだけじゃダメだよね?」


「そうだね。だから考えております」


 私はくつくつと笑いながら、シンシアに言う。


「作戦プランアルファ——Aランクの魔物と死ぬほど戦うこと!」


「パワープレーすぎない!?」


 私の発現に突っ込みを入れてくるシンシア。


 良い突っ込みだけど、実際にやるつもりなのだからこれ以上の言葉はない。


 シンシアは苦笑しながら私に聞いてくる。


「ええと……それじゃあプランベータは?」


「ないよ」


「ないの!?」


 あるわけないじゃないか。


 ほら、やっぱりレベルアップするには実戦が一番だと思うし。


「もちろん、いきなり倒せってのは難しいと思うけどね。最初は私も一緒に頑張る」


「うーん……まあそれならいっか……。でもAランクの魔物なんてなかなかいないよ?」


 ふふふ。当然それも考えてあります。


 ルイル様の書斎でちゃんと魔物の情報が載った書物を読んでますからね私。


 そりゃ生息域についても見てますとも。


 というか、この辺りの地域が色々訳ありすぎて近所にあります。


 それにシンシアの立場の都合上、そんな長期間は留守ができないことも考慮していますとも。


「この村から一時間ほどの距離にある洞窟……そこ、なんとオーガの巣らしいよ」


「え……そんな近所にあったの……?」


 戦慄するシンシア。


「といいますか、そんな場所が近くに複数あったから、特訓ついでに全部片付けたら村の魔物問題解決するかもしれないよ」


「ええ!? な、なら今すぐにやった方がいいよね!?」


「リスクはあるけど、それ以上の回収は全然見込める」




投稿!今回も話数を間違えてないか震えながら更新しております。多分間違えてないはず……!

これからも毎日更新は続けていきますので、何卒応援いただけると嬉しいです!

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