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14.この魔物倒します!

 ————

 八時間の睡眠を確認

 『睡眠強化』を発動します


 合計睡眠時間は18時間です。

 それに伴い身体強化+150

 新規魔法 《サンダー》を付与しました

 ————


 私は目の前に表示されたウィンドウを無視して立ち上がる。


 思い立ったが吉日である。


 今こそ行動を起こすべきだ。


 バタバタと外に飛び出すと、シンシアが今日も素振りをしていた。


「お! ナナちゃんおはよう!」


 素振りをしながら言うシンシアに、私は走りながら元気よく答える。


「おはようシンシア! ちょっとルイル様のところ行ってくる!」


 そう言って、私は一直線にルイル様の家へと向かう。


 もちろん理由は決まっている。


 それはルイル様の家なら、きっと私の枕にもっとも適した素材を書いた書物があると思ったからだ。


 爆速で走っていると、村人たちが私に挨拶をしてくれる。


 その挨拶にも完璧に返しながら走り、気がつけばルイル様の家へと着いていた。


 勢いよくノックをすると、ルイル様が眠たそうにしながらドアを開けてくれる。


「なんじゃお主……妾はまだおねんねしている時間じゃぞ……」


「ルイル様! 私、もっとお勉強したいから色々な本を読ませてほしい!」


「おっ、勉強熱心なのはいいことじゃの。いいぞ、あがってくるのじゃ」


「ありがとうございます!」


 ルイル様にお礼を言って、私は村長宅へと上がり込む。


 すると、ルイル様が書斎へと案内してくれた。


 先日お邪魔した時は直接見られなかったけど、やはりかなりの本が貯蔵されている。


 壁という壁に本が並べられており、なんなら床にまで本が積まれているくらいだ。


 私はテンションが上がりながらも、色々な本に手をかける。


 図鑑から、解説本。念のため魔導書にも目を通していく。


「これは羊毛的な感じかな……う〜ん」


 その中で特に参考になりそうだったのが、魔物から取れる素材が記された書物であった。


 もちろん前世の世界ではないものなので、書かれているイラストと書簡から素材のイメージを掴むことにはなるが。


 パラパラとページをめくっていると、ふとやけに詳細に、それも色つきで書かれているページを見つける。


「なにこのページ」


 なんてぼやいていると、後ろからルイル様が覗き込んでくる。


「これが気になるのか?」


 ルイル様が聞いてくるので、私は頷く。


「なんなんですかこの魔物?」


「それはの、かなり危険度が高い魔物でな。こうやって色つきで警告して、もし見かけた際は全力で逃げて国に報告しろってやつじゃな」


「なにそれこわ」


 私は訝しみながらページを読んでいく。


 ふむふむ。『夢喰鳥ファルダウン』って名前か。


 雲のような淡白色の羽毛を持った魔物で、眠っている人間や魔物を狙って夢を喰らい、喰らいつくされた生命体は即死する……と。


「んんん?」


 文章の最後の方にこんなことも書いていた。


 この魔物から取れる『極眠綿』という素材は、寝具にすると最上級の睡眠体験ができると言われている……だって!?


 これはもう私のために存在する魔物なのでは!?


「ルイル様! 私この魔物倒します!」


 私が叫ぶと、ルイル様が目を丸くして驚く。


 慌てて私の肩を掴み、全力で首を横に振った。


「さすがに無理じゃ! この魔物は国家指定の危険な魔物じゃぞ!? そもそも滅多に現れないから見つけることも困難じゃ!」


「見つければいいじゃん!」 


「妾の話聞いておったか!?」


 確かに国家が指定するくらいには危険な魔物なのかもしれない。


 倒そうと思ったら苦しい思いもするかも。


 だけど……それ以上に『最上級の睡眠体験』というものが気になる!




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