表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/21

10.脳内で巡る危険信号

「うっひょ〜! 私のベッドだ〜!」


 私はハイテンションで、ルイル様から貰ったベッドの上で跳びはねる。


 家で使っていたものよりも硬いけれど、案外寝てみたら気にならないかもしれない。


 ともあれ今は私用のベッドが来たことを喜ぶべきだろう。


「過去一元気だね〜」


「当たり前! 睡眠が一番大事だから!」


「うんうん。喜んでくれて、ルイル様も満足そうだしよかったよ」


 なんて言いながら、シンシアは山盛りに積まれた魔導書を眺めて苦笑する。


「村長さんったら、ナナちゃんが可愛いからってこんなにもくれちゃうなんて……魔導書って高いからさすがに申し訳ないな〜」


 私はふと現実に戻って表情筋が死ぬ。


 そうか、私は魔導書を読まなきゃいけないんだ。


 まさか転生してまで勉学に励まなくちゃいけないなんて……少し悲しいな。


 まあでも、ルイル様やシンシアはよくしてくれてるし、期待してくれているんだから読まないわけにはいかない。


 よーし、少しばかり頑張りますか。


 もちろん睡眠の邪魔にはならない範囲でね。


 私は積まれている魔導書の方まで行き、何冊かを手に取る。


 かなり分厚い……けど前世で買っていた参考書と同じくらいだからそうでもないな。


「お! 早速読むんだね! なんかお茶でも入れてあげようか?」


「うん。お願い!」


「オッケー!」


 そう言って、シンシアはパタパタとキッチンに向かう。


 なんだかこの感じ懐かしいな。


 学生時代……それも受験生の頃を思い出す。


 私は椅子に座り、正面の丸机に何冊か積む。


 よし、本格的にやっていきますか。



 どれくらいの時間が経っただろうか。


 気がついたらシンシアは出かけていて、外はもう真っ暗になってしまっている。


 恐らくは十時間くらいは勉強に励んでいたのだろう。


 ああ……これくらいならどうってことはない自分が怖い。


 悲しいことに長時間の勉強は体が慣れてしまっているんだよな。


「でも夜九時か。さすがにシンシア遅いな」


 時計を見て、ハッキリと時間を理解する。


 外も気になるし、シンシアを探すついでに色々と見て回ってみようかな。


 そう思った私は、近くにあった紙に一応外に出ることを書いておく。


 もし入れ違いになって心配させちゃったら申し訳ないしね。


「カキカキっと」


 メモを残したので、早速私は夜の村の散策に出てみた。


 シンシアの家は村の隅の方にあるので、少しばかり中心に行くには歩かなければならない。


 でも、なんていうか。


 この村……魔物が出てくること以外とても平和だ。


 村人たちは楽しそうにお酒を飲んでいるし、この時間なのに子どもも出歩いている。


 まあでも、魔物が出てきて大変だから村内で争う暇なんてないのだろう。


 なんて思いながらのんびり歩いていると、急に肩を叩かれる。


 刹那、脳内に無数の考えが高速で巡った。


 夜の村。幼女が一人。突然肩を叩かれる。


 これはもうあれだ……不審者に襲われそうになっている!


今日の更新は以上です。今作が久々の新作だったのですが、スタンプ機能を初めて体験しています。最新話も読んでくれたんだなって分かって嬉しくなりますね。


【夜分からのお願いです】


・面白い!

・続きが読みたい!

・更新応援してる!


と、少しでも思ってくださった方は、


【広告下の☆☆☆☆☆をタップして★★★★★にしていただけると嬉しいです!】


皆様の応援が夜分の原動力になります!

何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

↑の「☆☆☆☆☆」評価欄をポチッと押して



「★★★★★」にしていただけると作者への応援になります!



作者に直接応援できる機能ですので、お気軽にお願いいたします!

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ