虚民連合
本作はフィクションです。また、グロい描写があります。今回はありませんが、今後出す予定です。よろしくお願いします。
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「本日正午、渋谷区より、ハチ公の一時封印が発表されました。期間は大晦日から元日の2日間です。」
タヌキは円卓に向かって、誰に話すともなしに言った。
「分かってる。」
クマは嫌そうだったが、それは千載一遇のチャンスだった。
「最初で最後。」
テングも同意した。
「話が早くて助かります。では、虚民連合、結成ということで。」
皆、次の段階へ進みたいようだ。
テングは選択肢を示した。
「ハチ公の永久封印、渋谷駅周辺のアーティファクト破壊」
「ハチ公の封印は確定でしょう。作業の9割を人間がやってくれてるようなものですから。」
タヌキは嘲る。
「テングよ、破壊と言ったな。」
クマは再建されることを心配した。
「今の戦力、封印無理。」
彼らにハチ公を改変する力はない。虚人はアーティファクトの存在によって力を制限されているのだ。
「第一目標はハチ公として、他には?」
「そうですね」
タヌキは空を見た。
「なにせ、ハチ公と比べたら他はゴミのようなものですから、重み付けしようにも、困りますね。」
タヌキの独りよがりな態度にテングは怒った。
「馬鹿な」
「明日の神話は破壊する。力を貸してもらうぞ。」
「失礼。」
タヌキは頭を下げた。
「明日の神話は私が担当しましょう。ハチ公の封印はお二方にお任せします。封印が終わり次第クマ殿には助太刀をお願いしたい。」
タヌキはハチ公の封印解除を警戒しているようだ。
「分かった。」
比較的自由に動けるクマは得意気だ。
「テング殿は後退を。貴方といえど、厳しいでしょうから。」
「勘付かれないように務めるが、その時は合図をする。撤退だ。」
「わかりました。」
作戦の大枠が出来上がった。
「じゃあ、行くか」
「敵情視察」
「いい機会ですし、懇親会でも?」
最後までお読みいただきありがとうございました。ここでは、登場人物たちに次回予告をさせてみようと思います。はい、では皆さん、お願いします。
「あー?次回?あぁはいはい次回ね。」「オレが大活躍するっす!」「オレって誰だよ。名乗れよ。」「オレはオレっす。作者が名前つける気ないらしいっす。」「...マジ?ちょ、あれ!?俺の名前...あれ!?」「いくら考えても無駄っすよ。虚空の民にしか名前は与えられてないらしいっす。皆さん名無しっす。」「モブなのか?俺たちモブなのか?即退場なのか!?」
はい。このへんで。三話完結の予定です。皆さん良いお年をお迎えください&次回もお楽しみに!