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十三夜の涙

作者: 秋葉竹


   


この気持ちがわからないなら

わからなくてかまわない


夢よりも綺麗な吐息で

あなたを好きって想ったけだよ


夜に

月が

流れる速さで

ゆっくりと

ただ、ゆぅっくりと

「好き」はすこしづつ

積もってゆくんだね


そんなね、

悲しい片恋の

いつまでもつづく

罪人みたいな感覚が

生きても生きてもつづくなら

そんな「好き」なんて

なにもわからないよ

わからないんだよ?


忘れられない楽しい日々も

ふたり恋人つなぎでにぎりあった暖かさも

一番ダメなのは当たり前だけど

あなたを今も好きでいる

この心の

孤独さだよね


なにを生み出せばいいのかなんて

なにひとつわからない十三夜


満月の傷みたいな欠けた切なさが

ときおりちゃんとした幸福を

夢想させてくれる


そこに

やさしさはあるのかと

吹きながら風は

しずかに問う寒ささえ


気づかないふりして

しとど濡れそぼった瞳を

キラリ、光らせて









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