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異世界からの来訪者16

「お前は銀色を相手にしろ。他のは俺がやる」


 スティーグは俺がやろうとしていた、悪魔の輪の中へ突撃すべく走った。


 その速度、正しく電光石火。


 飛び込む勢いそのままに、一撃でレッサーデーモンを仕留める。


「あいつなら一人でも」


 スティーグはレッサーデーモン入り乱れる中心に自ら飛び込み、悪魔を翻弄する。


 あいつらに連携など取れない。


 スティーグ目掛けて襲い掛かるが、あいつはひらりひらりと躱し、同士討ちを誘っている。


 縦横無尽に動き回り、上手く誘導しては、針に穴をさすように、わずかな隙間をかいくぐり、中心からボロボロに悪魔共を崩しにかかる。


 あいつ、一対一の戦いだけじゃなく、複数人との戦闘も出来るのか。


 これなら、レッサーデーモンは任せて大丈夫だ。


 俺達五人はアークデーモン残り四体を相手にしなければ。


「俺が二体を引き受ける。皆は残り二体を頼む」


「「「了解!」」」


 この分担は正解だと思いたいが、どっちも厳しい。


 俺が三体を相手にしようかとも考えたが、流石に無理と思う。


 そして、それは正しい。


 二体を相手をして、俺は持ちこたえるので精いっぱいだ。


「くそ、連携とまでは言わないまでも、同士討ちはしないな」


 スティーグのように上手く誘えればよかったのだが、こいつら相手には難しい。


 四人を見るが、あっちもあっちで苦戦している。


 ここは、負傷を覚悟して、


「うおおおおおお!!」


 一体に斬りかかる。


 アークデーモンは鋭い爪で、ドラゴンスラッシュをガード。


 そして、横からもう一体が俺に突進する。


「ぜあ!!」


 横から迫るアークデーモンを無視し、俺は斬りあっているアークデーモンに集中。


 高速での斬り合いの末に、斬り捨てる。


 だが、結果もう一体に対しては無防備だ。


 なんとか身を捻るも、タックルを食らい、独楽のようにぐるぐる回りながら吹き飛んだ。


「ぐは!」


「やばい、レオダスが!」


 ステラが焦りの声を上げる。


 残りの三人も目を見開いた。


「“セイクリットレイ”!」


「“エアボール”!」


「“セイクリットストライク”!」


 三人の魔法で、アークデーモンは一度距離を取った。


 俺達五人も、一度集合する。


「レオダス、傷を」


「ああ、大したことはない」


 クレアが心配し、俺に回復魔法をかける。


 残り三体。


 なんとかいけるか。


 すると、悪魔三体は、叫び声を上げて、手を頭上に掲げると、黒い球体が出現。


 どんどん膨らんでいく。


「闇魔法!」


「不味いです。三体揃ったら途轍もない威力に」


 クレアが悲鳴を上げた。


 これはやばい。


 回復を待っていられない。


 俺は体に鞭打って、三体に飛びかかろうとした。


「もしかして、苦戦してるか?」


 またも間の抜けた声と共に、スティーグが顔を出した。


「あ、あんた。レッサーデーモンは」


「終わった」


 見ればレッサーデーモンの姿はどこにもない。


 全て倒され塵となったようだ。


「で、不味い状況だな」


 三体共同の闇魔法を見て、さしものスティーグも目を細める。


「しょーがねーなー、本気出すか。面倒だけど」


 今まで出してなかったのか。


 そうツッコミを入れようとしたが、出来なかった。


 視覚出来るほどの生命エネルギーがスティーグから噴射したのだ。


 衝撃で俺達はスティーグから離れた。


 そして、その生命エネルギーは、右手へ流れ、そのまま剣へと収束。

 剣に全てのエネルギーが注ぎ込まれると、混じり合い。

 極光を放った!


「なあっ!!」


 眩しい。

 なんて眩い光だ。


「丁度三体か。おい、レオダス、アトス。剣を出せ」


 説明している時間はないとばかりに、語気を強めて端的に命じたスティーグに従い、俺とアトスは剣をスティーグに向けて突き出した。


 そして、スティーグの剣を俺達二人の中央で重なり合わせると、なんと俺達二人の剣も光を放つ。


「こ、これは!」


「凄い、なんて力!」


 驚く俺達を気にも留めず、スティーグは構えた。


「これでお前らも斬撃を飛ばせる。相手は三体だ。一人一体づついくぞ」


「分かった!」


「了解!」


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