第008回『幻想日誌:魔動物として召喚された男の物語』の感想!
この、
ボリュームってば凄いね!
「今回は魔動物の従魔を中心にすえた作品よ!」
「おー!スライムも魔動物として出てくるんですか?」
「スライム、出てこないわね今のところ、さて」
作者:森野昴
幻想日誌:魔動物として召喚された男の物語
https://ncode.syosetu.com/n0503fa/
「何といっても主人公のナオトが、
魔動物のラケルタになってしまうわけで、
そのラケルタも人型ではあるけど、
色々な特徴があるのよ」
「トカゲを中心とした身体的な特徴が、
あるんですよね」
「そうね、
特に特徴的なのは人と発声のそれが、
違っているのか、鳥のような、
澄んだ鳴き声を持っていて、
会話が出来ないというのも特徴ね」
「でも相手の話してることは、
分かるんですよね、これが」
「それがちょっと苦痛ね、
分かっていて、話せないから、
その結果としてうなずくことや、
鳴き声を何回鳴らしてとかで、
コミュニケーションを取る描写が、
結構多くなるの、
まあそこは、感情移入のしどころで、
ナオトの苦労を感じ取れる部分だから、
必要といったら必要なのだけどね」
「ちょっとした伏線かもしれませんしね」
「そう、この世界の古代語とされてるものの、
ひとつと、ラケルタの鳴き声は似ている、
らしくって、ちょっとした考古学的なものに、
触れた気分にもなれるわ」
「その世界の文化や食がよく描かれてますよね」
「ラケルタは魔動物として扱われるから、
ゲテモノでは?と思われるものも、
色々とあてがわれるけど、
ラケルタと従魔契約してるカークが、
あえて出してるものだから、
ラケルタであるナオトも夢だと思いつつ、
いろんな食品に挑戦していくわ、
それもこの作品の魅力だと思えるの」
「だけどよー、
まだ
戦ったりはしねえよなあ」
「戦士!」
「戦士さん!」
「ファンタジーというと、
手に汗握る戦いってのも、
魅力の一つだと思うんだが、
割に事務的っつうか、
仕事にしても前座が多いというか、
まあゆっくりしてるよな」
「それは、きっと、
この作品の狙いが、
どちらかというと、
スローなペースを主体にしてるからだと、
思うのよね」
「そうですよ、この作品のテイストで、
いきなり戦いとかがあったら、
逆にビビってしまうかもしれません」
「ま、気は抜かないことだな!
突然、後ろから、
なんてのはあり得るんだからな!」
戦士は不穏な事を言い終ってから、
立ち去って行った。
「まあ、作品の楽しみ方は人それぞれだから、
この作品のゆったりとした世界観に、
はまっていると、急な話とかで振り落とされる、
なんてことはあるかもしれないわね」
「まだまだ、世界の一割も描いてないような、
そんな含みもありますからね」
「そうねラケルタとなったナオトの冒険は、
20万字を越えた今も始まったばかり、
これからどんなことが起きるのか?
外の世界はどうなっているのか?
まだまだ発見がありそうだものね!」
感想はといったところです、
何せ、食文化の豊富さや、
手続きの若干の複雑さなど、
その世界の文化が丁寧に描かれてること!
普通の転移物や転生物とは違った、
魔動物召喚で示される世界観は、
ちょっとした考察なども踏まえて、
大変魅力的なものだと思います。
個人的にはルークの存在が、
相当な伏線な気がしてならないのですが、
のちのち気になるところです。
では、
2019/01/23現在、
文字数200,489文字 の幻想日誌は、
大長編になりそうな予感です。
皆さんもトライしてみてください、
主人公と一緒に異文化の驚きの数々を、
体験してみましょう。
長編に手を出すのは、
いつも躊躇していたので、
本当に良い機会でした!
有難うございます!