第005回『其は誰が為の叛逆者 〜To break the world〜』の感想!
今回もこんな感じでいいのか?
という悩みの種はつきません。
「堕天使、天使、天界序列十位」
「サルシャ姫様、時間ですね」
「おっとスライム、今回の作品は堕天使がヒロインなお話しよ」
作者:貴乃翔
其は誰が為の叛逆者 〜To break the world〜
https://ncode.syosetu.com/n5195fb/
「この作品、何かと苦労は絶えないけれど、
天界の天使と堕天使ヴィンフォースの戦いに、
中二病であるレンが巻き込まれていくって話で」
「レンくんがどんどん成長していくんですよね、
戦闘の中で」
「そうね、細かに描写された戦闘の中で、
ひたすら中二病知識で攻略していく感じで、
読んでいて楽しめたわ」
「日常会話からちょっとずつ導入されていって、
戦闘までの準備期間が親切なのも良いですね」
「この物語は文が丁寧にできてるし、
読んでいて自然とペースがついてくるから、
面白くってついつい続きが気になるわね」
キャラクターも魅力的で、
吸血鬼のナツメ、
天使の生徒会長ナルミ、
など主人公を助けてくれる存在が、
現れてくると、
学園生活もきちんと描かれるから。
退屈な世界をぶち壊したい願望のある、
牙琉レンくんの日常も豊かになったわ。
「最初、堕天使さんが主人公の血を吸う描写が、
あったのでてっきり吸血鬼かと思いました」
「契約の時のやりとりね、痛そうだったわよね」
ヴィンフォースは、完璧で完全が支配する、
天界に自分だけ漆黒の翼で生まれたことから、
天使たちから疎まれ、やがてその世界から離反し、
地上に降りて、天界から追われる身となる。
「読んでいて、今後気になる点と言えば、
天界の序列十位との戦いということになるわね、
でも意外と、こちらの味方が少ない中でも、
善戦出来そうなのは、主人公レンの気質と、
ヴィンフォースの余裕ある態度が、
如実に影響してきてると思うわ」
「マラリスとの死闘を見る限りには、
天界の序列十位に対してといえど、
何とか相手が出来るくらいだって、
なってますもんね」
「今後、レンが成長していく中で、
確実に魔術を使いこなしていって、
序列十位の天使たちに匹敵できるほどになったら、
なかなかいい成長バトル物になるわね」
気になるところはなんだろう?
「レンとヴィンフォースの今後ね、
表向きは許嫁としてレンの家に、
居候しているって設定からして、
何か起こらないとは言えない状況なのだけど」
「レンくんが回避しますよねー」
「ええ、お定まりの、
ヒロイン展開からは、
かなりの確率で回避してる」
「でもそれだけじゃないんでしょう?」
「そう、ヴィンフォースの目的が、
達成された時、明らかに、
選択を迫られることでしょうから、
そういった点での展開も期待できるの」
ヴィンフォースの目的は、
天界の天使達を倒す事にあった。
「どれも読みつづけていく事で、
明らかになることでしょうから、
今は整った文体の中で、
ゆっくりと続きを期待して待ちましょうね」
「ええ、続きがとっても楽しみな、
作品でした!」
以上、感想でした、
文字数245,623文字は程と、
読むのには結構時間が掛かりましたが、
それでも気持ちのいい戦闘描写が、
中にあるので、
異能バトルが好きな人なら、
すっと入り込めると思います。
堕天使が天使より強い、
というのは意外だったかもしれません。