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第041回『接吻』の感想!

接吻ですって、

接吻ですよ?


「接吻というと皆様、経験がおありかしら?」

「ぷるぷる、リップ、ぷるぷる」

「俺は勇者だけど、接吻?キスのこと?無いな」

「俺は戦士だが、接吻をする暇があったら修行だな」

「私は魔法使いだけど、したことは無いわ」

「私、僧侶ですが、あまり人前で話すことではないのでは?」

「俺、盗賊だが、あるぞ」

「あるの!?」


「そう、今回は、そんな接吻が中心にあるお話しよ」



作者:絢

接吻

https://ncode.syosetu.com/n1107fh/



「接吻っと書くと難しい漢字だけど、

 ようするにキスのことね」


「ぷるぷる、読みもそれで、

 あっているのではないでしょうか?」


「そうね」


「ってこの小説、

 恋愛小説かなにかなの?」


「魔法使い、

 そうね、この話は、

 ちょっと難しいけれど」


 主人公はイケイケの俺、

その遍歴は確かなもので、

与えられた餌を全力で、

取りに行くより遊び半分でというところね、

自分以外においしい思いをさせないという、

ポリシー、信条のようなものをもっているわ。


「ちょっと聞いてみると、

 どこか、好きになれないやつね、

 そんな奴がノリノリな話なの?」


「魔法使いさん、そうですね、

 確かにあまり関心はしないです、

 遊び半分の付き合いを重ねるなんて」


「僧侶、魔法使い、

 でもそれは『俺』の生きかただから、

 どうしようもないものなのよね、

 生まれついてのサガみたいなものよ、

 もっとも他人が勝手にそういう、

 ことにしてる節は否めないけどね」


「ぷるぷる、接吻ですからね、

 そこまでの関係はいつも深そうですけど」


「接吻ってそこまでのことか?

 軽い気持ちでとらえちゃいけないのか?」


「盗賊」「盗賊さん」


「けれど、

 そんな主人公の『俺』も、

 ほっておけない相手が出来たわけで、

 彼の運命は急激に動き出すわ」


 出会った女性の名は『いずみ』、

イケイケの『俺』を本気にさせるくらいだから、

よほどの魅力がある女性なのね、

『俺』の数々の遍歴の中で、

一番といって良いんじゃないかしら?


「当然、いずみにも事情があって、

 『俺』と付き合うことになるのだけど、

 そんな彼女に、

 『俺』はなかなかつれないみたいね」


「で、この恋愛小説、短編なんだろ?

 サクッと終わらないのか?」


「勇者」


「俺にも分からないが、

 何かもったいぶった関係にイライラするぞ」


「戦士、

 そうね、

 この物語は、

 そんな想いも抱えたまま、

 ストーリーが進展していくわ」


 何せ、『俺』の気持ち一つで、

決まってしまう模様だから、

そこには残酷な事実も、

決定も含まれていて、

恐らく『俺』至上、

もっとも熱いものになったのは、

確かだと思うわ。


「この話、残酷なのよね、

 一目会ったその時から、

 心奪われて、そのまま、

 成り行きで最後まで行ってしまう、

 『俺』と『いずみ』の別離は涙なしでは、

 語れなかったわ」


「サルシャ姫の語り口でいうと、

 なんだかとっても、

 悲恋っていうの?

 そういう話なの?」


「魔法使いさん、

 最後の恋ってやつなんじゃ、

 ないでしょうか?

 本気になれなかった『俺』さんが、

 最後の最期に真実の想いに気付いた、

 そういう話なんでしょうきっと」


「魔法使い、僧侶、

 そうね、理解いただけたようで、

 とりあえず安心したわ」


「ぷるぷる、

 僕は餌には引っ掛らないぞ!」


「スライム、そうね、

 初めからその気が無かったら、

 こんな想いも残らずにすむのだけどね」


 物語は、唐突に、

そして熱く最後を迎えるわ、

後に残された読者は、

きっとはっとすることでしょうね。


「さて、感想はこのくらいだけど、

 この話、紹介してるレビューもとても、

 素晴らしいの、

 短編だから、そのレビューのほうも、

 目を通してくれると嬉しいわ」


「接吻だからセクシーなレビューなんだぜ!」


「ぷるぷる、とても興味深いお話しでしたね」





 さて、感想はこの位ですが、

お話しの内容自体を見てみると、

文字数は、771文字あまりと、

実を言うと、

この紹介文のほうが倍くらい長いかもしれない、

そんな本当の短編なので、

一度、読んでみて頂けると、

楽しめると思いますよ。



ではではー

接吻と書いて、

なんと読むかは、

全てのひとの自由だと思うのです。

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