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第033回『黄金色のどんぐり』の感想!

 童話というジャンルは、

なかなかに難しいものですね。

「今回はなんと童話作品よ!」

「童話っていうとやさしいイメージがありますね」




作者:森野昴

黄金色のどんぐり

https://ncode.syosetu.com/n2889fe/



「この作品は小説家になろうの企画の一つ、

 冬の童話祭2019逆さ虹の森というのに、

 応募された作品のひとつなの」


「共通の世界観で、

 参加者おのおのの価値観で描かれる童話、

 一杯参加作品がありましたね」


「そうね、

 共通の作中キャラに、

 共通の世界観設定、

 そしてキーワードがあるから、

 それぞれが違った世界の、

 切取り方をしてるのが特徴ね」


 おもに登場するのは、

個性豊かな逆さ虹の森の動物たちで、

彼らを喋れるように擬人化して、

物語を紡いでいくのが基本みたいね、

今回の作品でも、もちろん、

その動物たちが登場したわ。


「コマドリのチッチ、

 キツネのコン太、

 アライグマのランダ、

 クマのペンタ

 ヘビのニョロに、

 リスのコノ、

 という多彩な動物たちが、

 活躍するのよ」


「中でも主人公は?」


「キツネのコン太ね、

 彼は物語の進展に、

 影響してくるイベントを、

 引き起こすわ」


 この世界はかつて大水で、

森が水浸しになった経験があって、

その後、何故か逆さ虹が現れて、

大水が以降引いてしまって起こらなくなったから、

自然と、動物たちが逆さ虹さんを、

中心に畏敬の念というのか、

とにかく尊敬しているという流れで、

皆で開く、逆さ虹さん、感謝のパーティーに、

逆さ虹さんを迎えたいという純粋な想いから、

物語が始まるの。


「中でもコン太は、

 逆さ虹さんのことを連れてくるという、

 重大な役目を帯びて、

 そのために、

 どんぐりを投げ入れれば、

 願い事をかなえてくれるという、

 どんぐり池に行くことになるの」


「大体はそんな感じでしたね」


「そして、

 願い事で逆さ虹さんのことを訊き出すと、

 逆さ虹さんをパーティーに招待するには、

 黄金色のどんぐりが必要だって分かって、

 みんなで黄金色のどんぐりのなるっていう、

 樹を探しに行くのよ」


 冒険の道中は、

ちょっとした探検気分、

でも今日中に見つけなくちゃいけないから、

さあ大変!

色々、工夫しながら、

コマドリのチッチのサポートもありながら、

なんとか、みんなは黄金色のどんぐりを手に入れるの!


「そうして逆さ虹さんを、

 無事にパーティーに招いて、

 めでたしめでたし!

 っていうのが、 

 大体の筋なのだけど」


「だけど?」


「この物語、ちょっと引っ掛るところがあるのよね」


「とおっしゃると?」


 この物語は、

あらゆる動物たちが、共通の言葉を発していた頃の古い話。


「なのだけど、

 要所要所で、

 人間体をした存在が登場するのよね」


「ああ、それですか!」


「そうなの、

 確かに、別に、

 人間が存在していない世界だとは、

 言って無いけれど、

 この世界観からすると、

 人間体の登場はちょっと違和感があるわ」


 童話の主体は、

喋れるという形で擬人化された、

森の動物たちが担っているわ、

そこに、本当の人間体が登場して、

さらにこの物語が古いお話だとすると、

人間体もまた古い存在ということになる。

すると、なんだか?


「ちょっとファンタジーやSFみたいなのよね」


「そうですね、

 人間の形をしたものが登場すると、

 人間後の世界観のSFなのか、

 それとも人間が古の時代から存在する、

 ファンタジーなのかと、

 童話の世界観とは一風変わって感じられる」


「童話には詳しくないし、

 人間が登場する童話も、

 いくらでも存在するでしょうから、

 ジャンル違いだー!と騒ぐ気は無いけれど、

 ちょっと細かいところで気になったわ」


「でも、

 人間体以外で納得いったでしょうか?」


「そうね……

 でも、超常的な存在なら、

 どんな形でも満足できるといえばそうだけど、

 これといった姿が無い場合は、

 人の形を取るのがベストなのかもしれない」


 いずれにしても、

この物語が童話であることは確か、

ただ、所々にちりばめられた知識の、

裏付けをする存在は人間体が、

語らなければならない印象もあって、

ようするに説得力を持つ存在として、

人間体が適切だったのも確かなのよね。


「ちょっと普段の作風が出てしまう、

 という奴かしら?

 なろうに投稿するとしたら、

 ファンタジーが圧倒的に多いし、

 仕方がないといったらそうね」


「細かいことですが、

 ファンタジーと童話は違うんですかね?」


「どうかしら?

 とにかく童話とファンタジーは、

 斬っても切れない関係なのは、

 確かかもしれないわね!」









 童話か?ファンタジーか?

考え出すとキリがありませんが、

なんとなくの言葉選びで、

決まってるといったらそうかもしれませんね。


 文字数は、23,023文字と、

非常に読みやすいですね、

子供が読むものとしては、

丁度いいのかもしれないです。

 結構、

ネタバレになってしまったか?

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