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第030回『いつの間にか敵対する二つの勢力両方からスカウトを受けていた~ホクロ美少女と封印された世界~』の感想!

 記念すべき第030回目です!

といいつつ020回目は記念じゃなかったのかという、

謎も残りますが、とにかく、

記念は記念です!

「今回は異世界転移ものですわ」

「流行ってるんですねえ、異世界転移、ぷるぷる」



作者:不死の魔女

いつの間にか敵対する二つの勢力両方からスカウトを受けていた~ホクロ美少女と封印された世界~

https://ncode.syosetu.com/n4186ff/



「この作品は、

 まず主人公の桜井美代さくらいみよ、十四歳が、

 唯一神クヌトが支配する封印された世界に、

 転移することでスタートというところなのだけれど」


「ちょっと待ってください、

 プロローグが違ってるようですけど」


「そうね、

 後の伏線になるのか、

 謎の少年から導入されてるけど、

 それはこの世界観に、

 プロローグで語られる宗教、

 大きくその信仰が影響してる様を、

 みせてるってところかしら?」


「結構、重い話なんです?」


「いいえ、そんなことはないわ!」


 桜井美代の視点から描かれる話は、

ライト、軽い語り口で描かれていて、

兼ね、物語に入り込むのは楽にできてるわ、

それにどちらかというとそんなに、

シリアスさよりかは、

どこか桜井美代の挙動や、

内心が面白くて、和むところもあるわ。


「まあこの世界の、

 中枢にある宗教や、

 帝王国がやってることは、

 そのまま派閥争いってやつで、

 シリアスな要素なのだけどね」


「このままシリアスになっちゃうんでしょうか?」


「できることなら、

 桜井美代のテンションが、

 維持されるような出来事が、

 続いてくれると、読みやすいのだけどね」


 ちょっと、難しい用語が多いかというと、

それほどでもないし、

 ついていけるように登場人物を、

整理してもくれるみたいだから、

親切設計ではあるし、

先が気になるような展開も一杯あるわ。


「気になったキャラクターは?」


「ガヤックね!

 いるといないとでは大違い、

 彼がいないこの物語は考えられないわ」


「・・・・・・ええ?」


 ガヤックは要は、

主人公である桜井美代を、

この世界の本土に値する大陸にまで、

拾ってくる役割をしてるのだけど、

これがいい性格をしていて、

その性格に自然と周りの登場人物が、

ヨイショしてくれるって感じなのよ。


「ガヤックのおかげで、

 シリアスな展開だったはずの部分も、

 桜井美代と一緒に頭から外して、

 ただその人柄に注目することで、

 今後の物語の振り分け方が、

 左右されてるような感じに出来るのよね」


「良い意味で桜井美代の、

 異世界人第一印象を、

 つとめてくれてますよね」


「ええ、最初に入る人や、

 出てくるキャラクターで、

 大きく主人公のその後の価値観ってものが、

 変わってくるのが物語の良いところ、

 そういう意味で、この配置と、

 導入はベストを尽くしたってところね」


 ガヤック視点で語られる話が、

何回かあるのだけど、

それで、この世界観に導入しようという所が、

感心するところね、登場人物に対する優しさが感じられるわ、

 こまめにキャラクター視点を変えられる、

そのキャラクターの話をキャラ毎紡ぎだせるというのは、

場合によってはとっても効果的だものね。


「読んでいて、視点変更が多いと、

 読者が入り込めないこともあるのだけど、

 読者と一緒にこの世界を楽しんでみよう、

 っていう試みが感じられるから、

 そこまで苦じゃないのよね」


「それだけキャラクターに思い入れがあるってことですね」


「で、この世界の宗教観ですけど」

僧侶は問う、


「そうね僧侶、まだまだ分からないことが多いけど、

 主人公の桜井美代が宗教的に担ぎ上げられてしまうのは、

 どうやら確かみたいなのよね」


「人が信仰上の重要な位置になるのは、

 なんにしてもその宗教、教義の、

 特徴的なところな気がしますよね」


「ええ、神言三人衆という存在がいて、

 なおかつ桜井美代という人が、

 さらに担ぎ上げられるときたら、

 宗教的にわちゃわちゃしてそうね」


「ぷるぷる難しい話だなあ、

 そんなに肩肘張らなくても、

 読み込めるんじゃないですか?」


「そうね、

 桜井美代視点なら、

 もっと軽快に進みそうだから、

 次はどういう視点で進むのか、

 そこからね、何もかも」






 さて、感想はこんなところですが、

現在、休載中とのことで、

非常に続きが気になる所でとまっています。


 文字数は 66,432文字と、

今から読んでおいて、

再開に備えるのも楽しいでしょう!


 では作品の継続を期待して、

今回はお開きということで、


ではではー!

 ちょっとまとまらなかったですが、

読んでいて非常にスムーズに読めました!

 続きが気になる!

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