第027回『1%の奇跡』の感想!
なんか読んでて、
多重影分身を見せられてる気分になりました。
「今回は!複数作者による連載リレー作品ですわ!」
「ぷるぷる、読むのが難しいですー!!」
gujuさん、高乃翔さん、私、その他が執筆中?のリレー小説
高乃翔さんはアクセラレートデーモン
作者:Writers
1%の奇跡
https://ncode.syosetu.com/n7355ey/
「この手の作品は初めてだったわ、
なんだって色んな作者さんが参加して、
作品を盛り上げようとしてるの」
「毎話違った文体が読めるのは面白い試みですよね」
「お話の筋は
主人公のかまきりー こと 囲会多将平 を、
はじめとしたネットのメッセージグループが、
繰り広げる群像劇といったところかしら?」
「お話しのはじまりは充電の%の話題と、
なにやら不思議な始まりでしたね」
物語は、物書きのメッセージグループが、
わきあいあいと普段から執筆話に、
ふざけた話で盛り上がってたことを、
前提として、唐突に現れた謎の天使の話と、
それがメッセージグループの会長と関係してきている、
というところで、とにかく携帯端末の充電量が、
無くなると登場人物死んじゃうかもっていう、
独自の設定を持って謎の緊張感とともに進んでいくわ、
「でも、主人公あんまし物語に絡んでこないし!
いろんなところで事件が瀕発するし!
とにかくそれぞれがそれぞれ、
関係してるような関係してないような状況で、
おおまかな情報の中、話は進んでいくわ!」
「これもリレー小説独特の、
パス回しという奴なんでしょうか?」
「そうね、グループだからどうしても、
複数人の視点が混ざり合うのは仕方ないとして、
ネットと現実で名前が違うというのも、
相まって、記憶しなきゃいけない情報も、
結構多いのが難儀したところね」
「魅力的なキャラクターはいましたか?」
「ノベリストっていう人が、
会長で物語の中心を担っている人物の、
ようだけど、その人が分裂してるようだから、
事はより複雑になるわ、
神、天使、悪魔、人間に、
分かれてしまっているみたいね、
そして天使のノベリストに値する人が、
携帯端末の充電を、
3%回復する能力を持ってるぽくて」
「ちょっと待ってください、携帯端末じゃなくて、
スマホですよね?」
「あら?
でも魔族からしてみたら、
携帯できる端末は、
携帯端末じゃないかしら?」
「その表現だとガラケーと間違うじゃないですか!」
「……どっちも同じじゃないの?」
「ぷるぷる、違いますよ!
このお話はスマホがキーアイテムに、
なってますから、
スマホに統一したほうが良いですよ!」
「分かったわ、スマホね、
スマートフォン、
スマートフォンだから、
ガチャ課金の要素も含まれてて、
スマホ独自の文化が、
垣間見えるのも面白い点ね」
「でもそれだけがキーアイテムって、
訳では無さそうなんですよねー」
「何せ、天界、冥界、人間界、
いろんな世界が入り乱れそうな、
感じだから、
そしていきなりほのめかされた、
12の伝説の武器、
それぞれ回収しようと話の中で、
ちょっとずつ顔出ししてるけれど、
それで悪魔とかに勝てるのかしらね?」
「人間が悪魔に挑む、
格好イイじゃないですか!」
「この物語は事実を知っているほうが、
話を有利に進めることが出来るみたい、
なのだけど、
それが、登場人物が悪魔グループに属するか、
天使のグループに属するかで、
軽い推理のようなものが展開してるのも特徴ね」
「既に自らが悪魔だと暴露してきている、
登場人物もいるのが印象的でしたね」
「そう、そして、それぞれが独自のポリシーの、
ようなもの、信条ってやつをどこか持っていて、
他の作者さんが他人のキャラを勝手に動かすと、
それを意図して無い動きとして後に反発したり、
どのグループにも属さない存在に操られたとか、
仄めかしたりして、探りを入れながら進むの」
「この戦いがどう光神話というものに、
繋がっていくのかは非常に興味深いですね」
「どちらかっていうと闇神話になってしまう、
確率が圧倒的だという話も上がっているけれど、
天使側が勝利するのが非常に難しいのは、
確かみたいね、未来は悪魔に支配されてそうだし」
「少しずつ断片的に出来上がっていく世界観ですから、
その世界のことを俯瞰して見てくれる、
第三者がいると助かりますよね」
「ええ、そうね、実験的な試みだからこそ、
登場人物の紹介や、世界観の大雑把な掴み、
誰かが全体をまとめてくれると、
読む方も、大助かりだわ」
「この先の展開で気になることは?」
「冥界で修行を始めた子が、
修行の成果で悪魔に打ち勝てるようになるのか?とか、
主人公達が属する物書きのグループ、
そのグループが合作として産み出したとある作品が、
一人歩きし始めてるっていう現状を、
いち早く気付いて対処できるのか?っていう、
ちょっとした駆け引きも楽しみな所ね」
「わかりました、結構複雑ですよね、ホント」
「本当ね、グループの会長さんの人間体が、
今、過去の遠いところに飛ばされちゃったり、
してるみたいで、それでいいのか?
とか考えてしまうわよね」
「そういう細かいことを拾いながらお話は進んでいく」
「そうね、この物語は急に転がり始めそうで、
いろんな危険をはらんでいるわ!」
さて、感想はこのくらいですが、
毎話、書く人によって印象が大きく変わるので、
この作品が複数人によって書かれてるのだと、
知った前提でないと、ちょっと、
入り込みにくいのかもな? と思います。
文字数は、61,474文字 で、
今から、この実験作ともいえる作品を、
読みはじめるのも充分大丈夫な範囲でしょう、
つかみようがないようで、
お話しをつかめそうな感覚に、
どこか懐かしささえ覚えます。




