第025回『その吸血鬼は、ゲーム世界でもツイてない。』の感想!
非常に引きの上手い作品ですよ!
これは!
「今回は職業が吸血鬼!」
「ぼくは血の赤いスライムではありませんよ、プルプル」
作者:果実夢想
その吸血鬼は、ゲーム世界でもツイてない。
https://ncode.syosetu.com/n7447eu/
「この作品は、VRMMOというジャンルの、
ゲーム世界『SEVENS virtue sin ONLINE』
通称『SEVENS』という、
ゲームの中に主人公の男の子が、
転移(転生?)してしまう、
序盤から、
割と訊いたことのある展開なのだけれど」
「主人公はシオンという自分が作った、
ゲーム内キャラクターになって、
しまうんですよね」
「ええ、それも吸血鬼という職業持ちで、
能力もそれに伴ったものになってるの、
更に、TS、要するに性別が女の子で、
ちょっとした性転換ものの要素もあるわね、
だけど、何故か、幸運のステータスだけ、
ゼロっていう謎も抱えているの」
「主人公はとくに不運に見舞われてるのか、
ちょっと分からないですけどね」
「そうね、幸運ゼロがどう影響してくるのか?
単に、ゲーム内のステータスの一つに、
すぎないのかもこの作品の謎になってるけど、
今は置いてといて」
ゲーム世界は七つの大陸が存在していて、
それぞれ七つの美徳と呼ばれる管理者が、
大陸ごとに管理を引き受けているって世界観、
冒険が進むにつれて主人公達が、この、
大陸を大きく行き来することになるわけだけど、
「案外、大陸ごとのイベントは少なめですよね」
「そうね、大陸を冒険しつくすことよりも、
この作品の中心にあるのは、ゲームを支配する、
悪の組織との戦いと、このゲーム世界からの、
脱出をメインとしているわね」
物語が進むことによって明らかになる悪の組織と、
その幹部、手下達との直接対決が結構に激しくって、
対決で描かれる異能バトルが今作のメインといっても、
過言じゃないほどよ、
吸血鬼の主人公シオンは持っている能力を、
発動させるために他人の生血を必要としてて、
その人並み外れた能力で、幹部クラスの相手と、
対等に渡りあう様なんかは見ていてハラハラしたわ。
「また、パーティーによる共闘も魅力のうちね」
「最初は少なかったパーティーが、
どんどんと華やかな美少女達を仲間に加えて、
女性メインのパーティー構成になるのは、
読んでいて得した気分になれますね」
「ヴェロニカ、イベリス、ネリネ、
他にも魅力的な個性と職業を持った、
キャラクターが続々登場するから、
毎話毎、引き込まれてしまうわね」
「敵にも結構、魅力がありますよね」
「そう、この作品は、
主人公達が特にチート能力を、
持っていないから、敵との戦いも、
同じ目線で、苦戦を続けながら、
ギリギリの戦いを繰り広げるわ。
そして敵にも感情移入できるように、
主人公のシオンは非常に感性が豊かで、
敵にも味方にも協調性のある性格を、
しているのよね」
「ヒースという敵役に向けられた、
目線は特に丁寧に描かれてましたよね」
「敵役に魅力や見どころを見出すと、
とたんに敵のほうも応援したく、
なっちゃうものだから、
作者さんの腕が伺えるわね」
とりあえず一話一話は非常に文章量が、
読んでいて苦にならなく出来てるから、
141部分という話数の多さに戸惑ってる人も、
お話しに入って、三章の最後まで読み進めて、
見てほしいの、きっと続きが気になるはずだから。
「引きが上手いですもんね、
一話の最後で登場人物や事件が起きれば、
一発で次のお話しが気になってしまいます」
「ええ、
何より物語の引きが毎話、
適量の文章の中から、
特に読者が気になるであろうことを、
選ばれたようにだされるから、
読んでいて次がどんどん気になっちゃう」
「あとは各章ごとの登場人物紹介も」
「毎話、登場する人を絞ってあるからこそ、
登場した人物ごとに思い入れを持って、
このお話を語れるのは良いところね、
気になるキャラクターで読める良い作品よ!」
「今後のバトルや冒険が楽しみですね!」
「ええ、
言い忘れてたけど、
主人公たちが命のやりとりをする、
現場に放り込まれる事になる設定も、
この物語の立ち回りをシビアにしてくれる、
非常に魅力のある特徴の一つ、
敵の幹部がまた一人また一人と、
あきらかとなって、
悪の組織の攻撃が激しくなる中、
この先、どうやって生き抜くか?
今後の展開に注目よ!」
感想はこういったところで終いですが、
読んでみればなかなかに、
読み入って主人公のシオンに感情移入して、
しまいました。
もちろんパーティーメンバーとの掛け合いも、
仲間が充実するにしたがって楽しいところで、
主人公達の性質をフルに発揮した、登場人物たちの、
対話を楽しみにすることも良いでしょう。
さて物語は、
文字数 349,427文字と、
まだまだ物語の半ばに突入してないといったところで、
今から追いかけても、充分に追いつける、
非常に続きが気になる作りになっています。
主人公の成長も楽しみなある種、
王道といってもいい作品です。
ではでは!
様々な職業からなる異種バトルは燃えますよね、
もっと読みたくなること請け合いです!




