第023回『竜の娘ミリアム』の感想!
さて、再開初の作品は、
DDさんの竜の娘ミリアムだ!
一同、拍手!
「今回はなんと1,569,397文字! 150万字越え!」
「わーい! 読解最長記録だーい!!」
作者:DD
竜の娘ミリアム
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「竜の娘ミリアムは、その名の通り、
世界に名高い最強の六柱の一人、
赤のアリシアに竜の娘として、
育てられたミリアムの物語よ」
「六柱の六人ともに竜なんですよねプルプル」
「そう、今作での竜は単純な竜とは違い、
神聖視されてる神様に近い存在なの、
そんな六柱達から眼差しを受ける主人公、
ミリアムは、まさに人間からしたら、
最強の存在なのよ」
六柱の面々は神々に値するだけあって、
世界のマナの循環を見守るという役割があって、
さらに世界を異世界や外敵から守ってるらしく、
信仰にあつい人間たちからも慕われてるようなの。
「といっても、滅多やたらに、
人前に出ることは無いから、
物語上、六柱が登場するのは、
ミリアムが里帰りする時くらいなのだけどね」
「何にせよ、これでミリアムの力が、
ブーストして、フルマックスなんですよね」
「そうね、15歳とは思えない力の全振りは、
赤のアリシアの血脈を受け継いだからか、
竜の娘の何恥じない圧倒的パワーで、
悪やモンスター、黒いマナを持つ相手に、
容赦なくその力が振るわれるわ」
「魔法にしても物理にしても最強で、
冒険の初っ端からいかんなく発揮してますね」
「もちろんそれだけではないわ、
彼女の信条は女子供は助けるし、
弱い人々は守るというとても信頼出来る信条ね」
ミリアムはマナという生命のオーラ、波動の、
様なものを読み取る力が優れていて、
悪行を働いている不当の輩は黒いマナで見え、
善行に身を尽くしてる善人は白いマナで見えるの、
また、触れた相手のマナを読むことで、
記憶を洗い出す事も出来るから、
長ったらしい会話や信頼関係がなくても、
突然、相手のことを知ってしまえるのよ。
「また、触れた相手にマナを流し込むことで、
記憶を共有したり、悪いやつに自ら行った、
悪行の数々の痛みや苦しみを一気に体験させ、
廃人状態にまで追い込むことが出来るという、
特典付きよ」
「マナを読めることで、
刹那的に正義を執行できる良さがありますよね」
「そうね、
迷わず悪即斬といったところかしら、
善人と分かれば惜しみなく助けるし」
物語は竜の娘ミリアムの軽快な語り口で進んでいき、
主に2人の旅のお供、剣の名手ギャレットお兄ちゃんと、
魔法使いでもあるマックス(マクシミリアン)が、
竜の娘ミリアムを支えて、ヴェラリオン王国の東に、
値するイタペセリアという拠点を中心に進んでいくの。
「ミリアムの悪に対する信条が特に、
吐露される瞬間は、26 善悪(現在31部分)
あたりで、マナを読むことで、
黒いマナを持つ悪は悪でしかないと、
ミリアムの鋭い怒りが発せられるわ」
「その後カレーでしたけどね」
「そうね、切り替えの早さは、
くよくよしない良いところだけど、
食い意地が良いのも、
ミリアムの性格の特徴よ」
さてと気になる点かしら?
「主人公の語り口で話が進むのはいいけど、
読んでると、ミリアムの、
マナの高ぶりにともなって、
彼女に延々と説教されてる気分になるから、
ミリアムのマナを読むのはちょっとごめんね」
「そうですか?かっこいいとおもいますけど」
「高圧的なのよ思いっきり、
正直、その場に居たくないくらいだわ」
「そうかなあ、悪は絶対に許さない、
いいじゃないですか」
「相手が、
単純な悪ならいいんだけどね、
相手の、
態度から役割、立ち回りまで、
全力で地の文で説教するから、
読んでるこっちが消耗するわ」
「それでもミリアムの性分だから、
仕方ないんじゃないですか?」
「そうなの、
つまりそう簡単には、
変えれない路線であって、
延々説教に逐一、反応を、
示していたら、
竜の娘ミリアムは読めないわ」
「うーん、難しい問題ですね」
「私だって、
ミリアムに感情移入したいけど、
激昂状態だったり、
怒りモードに突入してる人に、
素面の人は戸惑う事しかできないわ、
怒りの導入やお膳立てが、
もっとしっかり出来てたらこうは、
ならないのだけど、
ミリアムが我先に相手のマナを、
読んで、悪か善か決めちゃうからね」
「これは竜の娘ならではの、
特性の様な気がしますね」
「そうね、人並み外れた能力を、
神ほど持ったミリアム達のこれでもかという、
お節介焼きを見せられるっていう、
パターンは崩せないみたいだわ」
「そういえば悪がとことん弱いですよね」
「この物語には悪即斬、勧善懲悪というのが、
主体としてあるのだけど、
悪がとことん下衆かクズで、
実力にしてみるとミリアムからすれば、
毛ほども気にならないような奴が多いわ、
狙ってやってるならわかるのだけど、
悪に何の魅力も無い悪即斬と、
勧善懲悪って楽しいかしら?」
「確かに、
悪いやつで覚えてるキャラクターは、
すくないかもしれません」
「おもいきって、
悪側から描いたらいいんじゃないかしら?
どうやって悪がミリアムを
攻略するか見ものだし、
毎回やられてくれる三悪党みたいなのが、
現れてくれたら、
悪のボス的なものも自然と存在しやすいし、
もっと分かりやすく悪い事が、
悪いって、マナを読まなくても伝わるわ」
「でもそれじゃあお話が変わってしまう」
「そうね……
150万字越えて、
いきなり路線変更は難しいかもね」
「サルシャ姫は読んでいて、
退屈なさってたってことですか?」
「少なくともイタペセリアの孤児院までは、
この先、100以上の展開が待ってると、
ワクワクできたのだけど、
ミリアムが、
アークライト伯になったあとくらいか、
100部分を越えたあたりからは、
マンネリ感否めないのは確かよ、
既視感がするの、展開に」
「痛いところをつきますね、本当に」
「でも本当の事なのだもの、
そして悪の末路のいくつかが
失禁脱糞というのも、
いただけないところね、
勧善懲悪としてスッキリしないもの」
「じゃあ、
悪党は悪の親玉に毎回おしおき、
されてしまう展開がいいんですか?」
「そこまでは言わないけれど、
悪の組織が、手下の不手際を、
一撃で切り払うみたいなの、
結構、時代劇とかでもあるじゃない?
そういうので悪に役回りが来ないのが、
悪党はお呼びではありません、
すべてミリアムが解決します、
っていう雰囲気で、あくまで、
主人公サイドだけで盛り上がってる感じ、
悪の盛り上がりようが無いのよ」
「サルシャ姫はなんだかんだ、
時代劇がお好きなんですね」
「そうね、ミリアムが時代劇を、
やろうとして、それが実現出来てない、
っていうのが結構見えてくるから、
そういうところで面白いのは、
あるといっちゃああるかしらね」
「えーもっと普通に楽しみましょうよ」
「ふふふ、強さも格も神の領域に立つものが、
人のやり方を理解出来ずに、
真似事してるって、なんだか滑稽じゃない?」
「いじわるだなあ」
「あと何といっても、
竜の娘ミリアムに欠かせないのは、
料理の描写!みたいね」
「お腹すきますよね、
読んでいて」
「それも大概、
日本料理とか日本が取り入れた料理、
だから、想像に困らなくていいわね」
「ジパンでしたっけ?
ミリアムの世界には、
日本風の国がある設定なんですよね」
「ええ、
ミリアムは東方料理免許皆伝らしくて、
日本料理や日本が取り入れた料理は、
お手の物、平気で百人前は作れちゃう!」
「ミリアムは食い意地もはってて、
なおかつ料理も出来ちゃう、
読者の胃袋をわしづかみですね!」
「これが、
敵と相対してる時にまで、
妄想として出てこなければね」
「あ、気になっちゃいました?」
「おかげで、
今回も大した敵じゃないんだなー、
消化試合だなーって感じよ読んでて」
「まあ大した敵じゃないから、
しようがないんですけどね」
「いうわね、まあそうなんだけど」
竜の娘ミリアムの魅力は、
順風満帆にミリアムの勢力が頭角を、
メキメキ表わして、どんどんと、
周りの世界を自分たちの色で塗り変えて、
行ってしまう所、
気付いた時には国の名士になっていて、
さらに世界までミリアムの範疇というから、
読んでいて国造り、世直しのシーンが、
本当に多いのが特徴ね。
「ミリアムの語り口で進むから、
そういった諸々が会話基準でなく、
ひたすら述懐で進むのも特徴のひとつで、
ミリアムは話したいことが、
一杯あるんだなあと感心するところね」
「ところで、
他に気になったキャラクターとかは、
いないんですか?」
「これといった活躍を見せるキャラは少ないけど、
どうやら獣人のミリアはミリアムのお気に入り、
らしくって、その他の孤児院にいた子供たちも、
順調に成長を果たしていってるわね」
ミリアム含め仲間たちは、
起きた事象に戸惑ったりしないで、
どんどん悪役をたおしてしまうから、
ちょっと活躍が薄ぼやけてしまう。
要は、地の文で無双してる感じね。
「今後、展開できになるところは?」
「そうね、唯一、竜と六柱に刃向かった伝承のある、
レガリア帝国? レガリオンの連中との決着や、
ミリアムの仇に値するミリアムの父方の国、
ローゼットの辺りかしら?」
そして何より、まだミリアムは、
自分以上の強者と戦ったことが無いから、
六柱が防いでいるという、
この世界の外敵という存在にスポットライトが、
当たった時が、物語が一気に進む予感よ。
「まだまだ、ミリアムの旅は続くんですね」
「今のペースで世直しを進めていったら、
いつかは世界丸ごと抱えることになりそうだし、
ミリアムが竜の魔力を制御できるようになって、
この世界を完全に掌握したら、
物語でやり残したことは無くなるでしょうね」
「気の長い話ですが、ワクワクしますね」
「ええ、ミリアム達の今後に期待よ!」
感想はこれくらいですが、
個人的に一番長く読めた作品ではあるので、
かなり満足しています。
満ち足りた気分でここまで読めたので、
今回の感想は長めではありますが、
それだけ語りつくせない内容があるということ、
これから読む方々もこれまで読んできた方々も、
今後ともミリアム達の物語に幅広く応援を!
さて
文字数1,569,397文字というところで、
読んでいて本当に満足できる内容でした。
お腹いっぱいです。
ちょっと長くなりましたね……
でも有意義な時間でしたし、
ぜひ龍の娘ミリアム、
チェックしてみてくださいね。




