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さてと サルシャ姫のお話

企画を打ち立てたは良いが、

早くも魔王城では動揺が広がる。

「で、とりあえず企画を打ち立ててみたわけだけど」


 文の魔王の娘、サルシャ姫は不満げである。


「この企画って奴ってば、本当に人の子に届くのかしら?

 不安になってきたわ」


 魔王領を今や一括統治し、文の魔王の主な仕事であった、

読書感想文を書く行為まで引き継いだサルシャ姫は、

今回の企画に関して、非常に悩みを抱えていた。


「実は感想欲しい人なんかいないなんてオチじゃないかしら?

 ゴブリン!」


「え、えっとですねサルシャ様、

 確かに我々は勢力的にも内外的にも認知度は低く、

 最弱の一角を担う大劣勢ですが、

 まだ時間がそれほど立っていないですから」


 ゴブリンは書類を整理しながら、

魔王領の管理を一挙に受け持つ、

案外ゴブリンって知的な作業が得意なのだ。


「そっならいいけど、

 元々、自分からスコップするのが面倒臭くって、

 仕方がないから、向こうから集まってくれないかな?

 って始めたものだし、そんなに期待せずに、

 待つことにするわ」


 少なくとも一日は掛かるだろうのことだが、

この先どうなるのか?生き残ることが出来るのか?


「でも何にしても感想がこないことにはね、

 反響があってはじめて動ける企画が、

 こんなにも鈍足だとは知らなかったわ」


「サルシャ様ー執筆しましょうよー!」


「スライム! 今は我慢の時よ!」


 スライムはプルプルしながら、

中々、主人であるサルシャ姫の筆が、

乗らないことに不満げな態度を表わした。


「私だって小説は書きたいわ、

 でも準備ってものが想像以上に必要なの、

 そう考えたら昔みたいに好き勝手うごけなくて、

 そうね勇者一行と冒険をしてた頃が懐かしいわ」


 本当に、サルシャ姫は今あるポストに、

満足してるかは定かではないが、

 とにかくいえることは1つだ。


 感想を貰うのって難しいね!!

これでいいのか?

とりあえず、自前の能力では、

これが限界なのでは?

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