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俺と僕と私と  作者: ドロダンゴ
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俺の始まり

「圭太、起きなさい!いつまで寝ているの!」圭太は寝ぼけ眼で時計を見た。もう7時40分だ。今日は高校の入学式だ。学ランとカバンを掴んで急いで支度する。新品のカバンをこんなに雑に扱うのは親に申し訳ないと思いつつ時間がないからごめん思い家を飛び出す。「あ、そうだ、朝メシなんかない?」家から3歩出て引き返す。彼は、どんなに遅れても朝ごはんだけはちゃんと食べることを習慣にしている。というわけでその辺にあったバターロールが4つ入った袋を取ってまた慌ただしく家を出て行く。


意外と早く学校に着いた。教室の前に座席とその席に座る人に名前の書いた紙がある。すると、自分の座るはずの席に誰か座っている。不思議に思いつつそいつに話しかけてみる。「ねえ、席間違えてない?」「え?そうか、もう一回確認してみよう‥。こっちが黒板側だから‥」改めて紙を見てみる。ん?どうやら自分が紙を逆さに見ていたらしい。「やっぱり、自分がこの席で間違い無いと思うけど?」「そうか、紙を逆さに見ていたみたい。俺の席あっちだよ!それにしても、勉強してんのか?入学早々偉いな〜」「俺、田村圭太、圭太って呼んでね。よろしく。そっちは?」「久本秀二。よろしく。」なんだか、頭良さそうなやつだな。実際そうなんだろうけど。クラスによくいるインテリ系のやつかな?事あるごとにメガネを直す仕草がいかにもって感じだ。


しばらくして入学式の会場に移動するように言われた。今日から僕も高校生になる。しっかりしていかなくちゃ。ふと外に目をやると満開の桜が咲いている。そういえば最近あったかくなってきたもんなあ。続いて、クラスでの自己紹介。「田村圭太です。中学まではサッカーをしていました。高校でもサッカー部に入ろうと思います。」少しして、あの秀二の自己紹介が始まった。「久本秀二です。中学の頃から帰宅部で高校でも帰宅部の予定です。勉強頑張りたいです。」見かけ通りのやつだとつくづく思う。


放課後になった。といっても一緒に帰る人もいないしどうしようか。そんなことを思っていると、秀二と誰かが話しているのが目に入った。声でもかけて見るか。「ねえ、何してるの?」「特に何も」と修二はいった。「この人誰?」とその誰かが言った。「俺は田村圭太、圭太って読んでね」「僕は村山拓人。拓人でいいよ。」「よろしくな、拓人。ところでさ一緒帰らない?帰る人いなくてさ‥」こうして俺たちは帰路に着いた。


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