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5話 死者の洞窟

PCぶっ壊れてプロットも書き貯めも全滅しました。ひどいよPC君…

俺たちは、王都を抜けて、死者の洞窟に来た。

「う…気持ち悪い…」という声が怜あたりから聞こえているが気にせずに進む。

「ケタケタケタケタ!!」という声と共に前にある沼から大量のモンスター名はスケルトンという骸骨が現れた。

「俺の今の防具はアンデット系のMOBに攻撃力が上がるらしい。俺が行くよ。」

この防具はどれだけ効力を発揮しているのだろう。とおもいつつ、剣や弓を持ったスケルトンの大群に単身で突っ込んでいく。

「エアリアルバースト!」

と、スキル名を何度も連呼し、カタカタカタカタ…と声を上げる骸骨をカン!カン! と、甲高い音を響かせながら砕いて行った。

「そろそろ俺の能力を見せようか。」

と、陽月が言う。異常筋力というのはどんな能力だろう。と思いながら俺はメンバーが集まっているところへ戻り、代わりに陽月が行く。

「見てろよ!」

陽月は、骸骨の頭をつかんでパキパキパキパキ。という骨が割られる音と共に、急激的なスピードでHPバーを減らしていく。のこり1割くらいになったところで持つところを首に変更し、ちょっとどいてな。という声を出して、両手でぶんぶん回す。その勢いを止めずにスケルトンの大群がいるところに投げる。ほぼすべてのスケルトンが、2割程度HPバーを減らした。その次は、近くにあった柱をつかんでバキン!という音と共に2メートルくらいある柱の破片をまた大群の中に投げ込む。ほぼすべての敵が倒れていく。

「へー。なかなか強い能力だな。」

「だね。」

「じゃあ次は私で。」

残り三体くらいいるスケルトンを見据えながら怜は言う。

創世クリエイト

怜は四角形に指を動かす。その瞬間に1メートルほどのところにオレンジ色に変色した結界のようなものが生成される。それをつかんで突進し、その棒は槍のような形に変わる。怜はそれをスケルトンの周辺で円を描くように切り裂く。そして残り一体となったスケルトンの人でいう心臓部分に槍を刺す。カタカタ…という断末魔っぽい声が聞こえる。

「ね?ほぼチートでしょ?まぁ10分に一回しか使えないけど」

「うん。クリエイトの名は伊達じゃないな。」

「相手になってほしくないね。まぁ大会ではいやでもそうなるんだろうけど。」

「大会?」

「あと一か月で開かれる、運営のイベント。参加するか参加しないか決められるし、トーナメント形式のイベント、街が襲撃されるっていうイベント、期限内にMOBを多く倒すっていうイベントの3つがあるよ。レイちゃんとツクヨミ君はトーナメントに参加したみたいだね。私もだけど。」

「へぇ。俺は襲撃イベントかな?参加するなら。」

「え?なんで?」

「経験値が多くもらえそうだから」

「お兄ちゃんが廃人になってしまった。」

ちょっと涙目でこっちを見てくる。

「いや、廃人って…ログアウト不可能なんだから早く現実世界に戻りたいのは皆そうだろ。」

怜が帰らずずっとここにいる。とか言ったらどうしよう。廃人だし。

「まぁ…でもこの世界には満足できるね。」

「リアルに再現できてるって言ったらできてるな。」

俺がそういったところでコウモリが奥から現れる。

「ッ!音波コウモリが出たよ!戦闘の準備して!」

「音波コウモリ?」

「話はあとで。とりあえずこのコウモリを倒して。」

ふむふむ。なんかやばそうな気がしてきたぞ。

「了解っと!加速!エアリアルバースト!」

「おい!ちょっと待てよ!」

俺は陽月の忠告を無視して向かっていく。近づくと視界がぼやけてきた。

「へ?」

俺の視界はどんどん見えなくなっていき、俺は気絶した。



次起きたときはベッドの上だった。どうやら死んだらしい。完全な自業自得だ。

「はぁ…なんであそこで突っ込んでいくかな。」

と、横にいた怜が言う。なんか能力でもあったのか。

「なんでだ?」

「あいつはユニークモンスターなんだよ。攻撃してきた相手は氷結、炎上、麻痺、毒、石化の状態異常になってしまうっていう能力を持ってる。」

炎上、毒には一秒につき1%体力が減ってしまうというものだったか。

「で、俺がそれで死んだと。」

「そうだね。陽月さんとアマテラスさんはまだあっちにいるよ。」

ふむふむ。それじゃあ早く合流しよう。だが音波コウモリがどこに行ったかが知りたい。

「ふーん。音波コウモリはどうなった?」

「ほかの人が横狩りしていった。最悪だよ…もう。」

横狩りとは自分が攻撃している敵に他の人が攻撃してそのMOBを倒す。というものらしい。

「ん?なんで?」

「残り2%くらいのところで魔法が後ろから飛んできてね。」

「まぁそりゃ最悪だわな。んじゃそろそろ行こうぜ。」

その時、ピピピピ!ピピピピ!という1:1対話が来たという連絡音が鳴る。俺はそれに出る。どうやら相手はアマテラスらしい。

「キリ」様が1:1チャットに参加しました。

キリ:何か起こった?

アマテラス:ごめん。面倒事に巻き込まれた。すぐに来てくれないかな。座標は501.231だよ。

キリ:?取りあえず行くよ。

アマテラス:出来れば早く来て。

キリ:了解。

「キリ」様は1:1チャットを切断しました。

「なんか呼ばれたみたいだ。行ってくる。」

「いってらっしゃいー。POTとか買ってくるよ私は」

「さて。“アクセル”!」

加速してワープポイントまで走り、死者の洞窟を選択する。

「座標は501.231だったか。アクセル!」

またもや加速する。少しMPがなくなっているが無視して進む。近くなってきたところで黒髪で赤色の服を着ている人物を見つけ、その近くに陽月がいるのを確認する。その周りに何人か男がいるが、トラブルにでもなったのだろうか。俺はそこに走る。

「何があったの?」

と、声をかけてみる。すると周りにいた男Aがアマテラスを指さしながら返答する。

「こいつが攻撃してたMOBが俺らの範囲魔法で全滅したってだけだよ。その程度でこいつは起こるんだぜ。最強のパーティリーダーさんからもなんか言ってやれよ!クククッ!」

取り巻きの男たちもそうだそうだ!とか口々に言い始める。

「で?なんだ。最強のパーティリーダーってのは。」

とりあえず気になったので言ってみた。また指さしながら返答する。

「こいつがうちのパーティリーダーはケンタウロスをソロで討伐したっていってんだよ!」

スキルが発動したから勝てたようなものだが。そう答えようと思ったところでアマテラスは言う。

「別に嘘は言ってないよ。嘘だと思うんならキリ君と戦ってみなよ。」

え?驚いたが男たちがもう闘う気になっている。

「いいぜ!ただし俺らのパーティ全員でかかっていよな!ケンタウロスを単身で討伐したんだからさぁ!」

前に「ロイド」様が決闘を申し込みました。受けますか。と出てくる。ごめんね。とアマテラスから小声で言われる。

「まぁいいか。じゃあバトルだ。」

もうめんどくさくなって決闘を受けるに指で触れてしまった。

「キャハハハ!ぶっとばしてやんよ!」

どこかで聞いたようなことを言いながら、男たちは間合いを取っていく。

「なんでこんなことになったのかな…。」と小声で愚痴って剣を構える。

男Aが向かってきた。その後ろには魔法の詠唱準備をしている男が目に入る。

「アクセル!」

そして俺は男Aをムーンサルトで飛び越え、奥にいる魔術を発動しようとしている奴の方へ走る。させるかよ!といいながら重戦士っぽい装備の男が立ちはだかる。

「我が身を盾に!」

これはソードスキル。盾などを使わずに攻撃を受けるとダメージが減るのを軽減してくれる。という効果だ。

「“リレイズ・スティング”!!」

片方の剣で横に切り裂き、もう一つの剣を上から振り下ろす時に横に切り裂いた方の剣を投擲を使って腕に投げ、下に振り下ろした剣をそのまま上に振り上げる。男のHPバーは残り6割くらいだ。このまま削りきれば行ける。と思いきや奥から魔法が飛んでくる。

「ありゃりゃ…」

爆音と共に爆風が体にたたきつけられる。HPバーが3割くらい減り、そして前と同じメッセ―ジが出る。。

「消滅!発動!」

飛びのいて態勢を立て直しながら俺の目は青くなっていく。

「ユニークスキルかもしれない!警戒しろ!」

ユニークスキルって言っても自分で発動できないけどな。

「はいはい。そうですね。」

そういって小声でアクセル。と言って加速、重戦士の男のところに突っ込んでいく。

「森の神よ!我が求めるは弱き者を守る強固なる木の壁!ウッドウォール!」

どこからか詠唱が聞こえて木属性だと思われる魔法が発動し、木でできた壁が俺の周りを囲う。

「めんどくさいなぁ…壊す前に出てくるんだろ。魔法。」

逆にそれ以外の可能性が考えられない。

「炎の神よ!我が求めるは愚者を焼き尽くす巨大なる炎の球!フレイムボール!」

詠唱が聞こえてこの木の壁の前には火の玉が迫ってるんだろうなー。と思いながら待つ。そうすると5秒くらい後に炎の弾、それも直径3メートルはある炎が木の壁を燃やし、俺に迫る。さて、どうするか。まぁとりあえず…

「斬るか。」

そう言い放ち、赤色に染まる双方の剣を縦に振り下ろす。

「はあああぁぁぁぁぁっ!!」

思い切り振りおろして炎の弾を斬る。50㎝くらいは切れたがそれ以上はすべて体に当たる。身が焦げるような痛みで視界が霞む。俺のHPバーは残り5割くらいだ。

「いてててて…」

そう呟きながら俺は立ち上がる。

「反撃開始っと。」

前にあった木の壁は今では当然なくなっているので、重戦士のところまで走る。

「ブレーキ!エアリアル・バースト!」

「くそっ!」

一発目は右の剣で横に薙ぎ払い、左手で縦に振り下ろす。そこでスキル中断。そこから、スキルを発動。

「スラッシュ!」

「うがっ!」

スラッシュはディレイが短くて攻撃が一発のため、スキルキャンセルのつなぎにちょうどいいと掲示板に記載していた。またもやスキル発動。

「リレイズスティング!これで…終わりだ!!」

「くそがあぁぁ!!!」

片方の剣を使って横に切り裂き、左手の剣を上から振る。その時に右手の剣を頭の近くに投げる。これで重戦士の体力はゼロ。

「これで一人目!」

そう叫んだものの、自分の体力は限界だ。

「あと5人もいるんだぜ?あと5割くらいしかHPがねーじゃねーか!」

「勝たなきゃならないなら勝つしかないだろ!」

またもや加速。魔術師のところには誰もいない。だが、またもや重戦士、さらには剣士二人が俺の前に立ちふさがる。

「あぁもう!めんどくさい!」

「俺らが相手だ!ライトニングスラスト!!」

剣士の剣が光って右、左、縦、斜めの順に切り裂いていく。だが俺は発動する前にバックステップでよける。当たると思っていたのか剣士は体勢を崩す。俺はそれを逃さず突進。これで剣士のHPバーはのこり7割になった。

「この程度かよ!」

「ちっ!外したか!」

「トルネードスタンプ!」

「ッ!?」

俺はいつの間にか背後に回っていた重戦士の方からソードスキルの名前が聞こえる。急にハンマーで背中をたたかれて視界が霞む。

「がはっ!?」

「はっ!大したことねぇじゃねえかよ!」

と大声で叫ぶ男にスキル「瞬間移動」で背後に回り男を斬り捨てる。このスキルの弱点はHPを消費するだけだ。

「後ろを見てみろ。君、死んでるよ?」

にやにやと笑いながら俺はそう告げる。そして男は微かなうめき声と共にぱたりと倒れて消える。二人目だが俺のHPバーは見えるか見えないかというくらいまで減っていた。というより瞬間移動で減った。

「やっと二人目…でも負けるかもなー。」

「おい!一気に攻めるぞ!もう少しで倒せる!」

あと3人いるわけだが。さて俺が勝てる確立というと…無きに等しい。

「もう一か八かかけてみるか。あれに…」

攻撃はできるだけ避けるを信条にしているのに全く発動させないスキル。それは――――――――――「鬼人化」だ。一度でもダメージを受ければ問答無用で死に戻りというスキル。だが見返りは攻撃、敏捷が3倍だ。

「やってみるか。鬼人化!」

肩と頭に角が生え、歯と爪は獣の牙のように鋭くなる。

「うがあああああぁぁぁぁぁ!!!(これで決めてやる!!!)」

このスキルの第二の欠点。それは――――――――――――――――――――――――――――――――――声が出せないことだ。当然スキルは発動できるが、うごおおぉぉ!とうがあああぁ!!ぐらいしかしゃべれない。

「うごおおおおぉぉぉ!!!(アクセル!)」

やっぱりしゃべれない。はじめはバグかと思ってたが一度も喋れたことがない。

「なんだあいつ!?」

「うごおおおおぉぉぉ!!!!(ステルス)」

ステルスとは10秒ほどMP、HPを消費して視界に移らなくする技。ポーションを飲んでまたまた瞬間移動で背後に接近、刺し殺す。対人戦では有利だが、モンスター相手だと感知できて普通に殺されるので使えない。

「うがあああああああ!!!!!(もう一回)」

またポーションを飲んでまた瞬間移動で殺す。ただその繰り返し。そして人数が減っていき、全滅させることができた。

「うぐぉおおおおおぉぉぉ!!!(鬼人化解除)はぁ…これは使いたくなかったなー。」

この鬼人化は解除した後にもどんな攻撃を喰らっても死亡、という効果が5分間続く。

「ちっ!覚えてろよ!」

悪役の名言を言い残し、男どもは立ち去る。

「ごめんね。私が挑発したから。」

「いや、あいつらの言ってることがイラッとしたから決闘しただけだって。」

「早く始めようよー。まだスケルトンしか相手してないじゃん。」

おっと。今思い返してみるとそうだった。

「ほかに出てくる奴らはダークソウルとゾンビ、吸血蝙蝠、分裂蠍ってやつらしい。道しるべによると全員光属性が弱点らしい。」

「そのスキルはないね。炎と水しか使えないよ。」

「私もだね。氷と雷しかつかえない。」と、怜。

さらっとすごいことを言った怜をスルーして考える。そして出た結論。それは……

「まぁいっか。」

「結構重要だがわざわざ武器を変えるほどでもないしな。じゃ行こうぜ。」

「そうだな。行くか。」

すたすたと歩き始める。

「スケルトンと吸血蝙蝠発見。とりあえず様子を見てみようか。」

アマテラスが指差す場所にはスケルトンは地面に座っていて、蝙蝠は天井にまっさかさまに止まっている。

「了解。……………何もしないな。攻撃するか。狂戦士の加護!」

赤っぽいオーラが俺の体を包み、俺はアクセルを発動してジャンプ、蝙蝠を引きずりおろすように羽から切り裂く。

「ギィィ!!」

そううめき声をあげてこっちに向かってくる。それをひらりとステップで避けてリレイズスティングを発動する。

「全部避けなきゃいけないのはひどいよなー。」

そう言いながら最後に二つの剣でXのように切り裂き、わずかなうめき声と共に素材を残して蝙蝠は消える。スケルトンのほうはどうかなと思って後ろを向くともう戦いは終わってスケルトンは消えていた。と思いきや消えていなかった。

「ブレーキ!ん?スケルトンがいる。」

「本当だね。死体が消えてない。まぁいいか。素材はゲットしたんだし。」

そういうとまたすたすたと歩き始める。なぜか嫌な予感がした。その理由とは―――――――――後ろのスケルトンが動き出したからだ。

「後ッ!」

とっさに戦闘態勢に移る。

「殺したんじゃなかったのか?」

まさかまだ殺してませんでした。ってこともあるかもしれない。

「そんなはずはないよ。HPバーは確実に0になっていたし。」

「じゃあ考えられることは一つ。それは――――――――ダークソウルの存在だ。まさかとは思うが、死体の中に入って活動するんじゃないか?」

「それはあるかもだね。さて、前からも敵が来た。お兄ちゃんはスケルトンの相手をして。私たちは前から来た方を倒すからさ。」

俺だけ後ろを向いていたので前を向くとそこにいたのは8体ほどのスケルトン、ゾンビ、蠍がそこにいた。

「了解」

そう答えつつ、やっぱり俺に配慮してくれてるのかな?と考え、前にいるスケルトンを見据える。

「さぁ、始めようか。」

おれのこの声で全員一斉に動き出す。

「アクセル!!来いよ!」

スケルトンも走りだし、俺の方へ向かってくる。どうやら体をのっとったことで身体能力がアップしているようだ。

「カタカタカタカタ!!!」

奇妙な叫び声をあげてスケルトンは剣を捨てて両手を合わせる。その途端、地面から木でできた柱のようなものが生えてくる。

「うおっと!?」

俺はそれをとっさにジャンプして避けてまた走り出す。次は前から俺を追尾する火の玉が出てきた。

「あぁもううぜぇなぁ!」

愚痴りつつステップで回避して炎がうしろに回ったことを確認してからまた走り出す。

「ケタケタケタケタ!!!」

今度は地面にある剣を持って地面に突き立て、ぼそぼそと何かをつぶやいた。その時スケルトンの足場の近く一帯の地面が割れてその中からスケルトンだと思われる骨が大量に出現する。

「なんでこんなに強いんだよ!」

スケルトンたちはこちらに人間の歩きくらいの速さで向かってくる。ならば。

「バーンスラッシュ!」

さっきスケルトンを大量に倒した時に習得した技だ。どんなものかというと、周りの場所を炎で焼き払うといったいたって普通の能力だ。

「ケタ!?」

これで召喚されたスケルトンは全滅だ。

「ケタケタケタケタ!」

当然ダークソウルが憑いたスケルトンはまだ健在だ。だがそこで一気に距離を詰めて剣を振り払う。

「ケタケタケタ!!」

スケルトンも右手で握る剣で受けようとするが力を込めて斬るとMOBの持つ剣などすぐに折れる。

「もうちょっとで勝てるか?」

スケルトンのHPがもう少しでレッドゾーンに入るくらいまで少なくなっている。

「ケタァ!!」

突然叫び声をあげたスケルトンは自分の左腕を取り外して剣のように使いはじめる。

「なんだこれ!?まぁいい、対処はできる。」

剣を持っていたころと同じだ。骨をたたききればいい。そう思っていたのも束の間、次は両足をぽろっと取り外して、体勢を崩し、足を折って投げてくる。

「頭おかしいのかよこの骸骨!」

愚痴りながら何本も飛んでくる骨をすべて叩き落とす。

「ケタケタケタケタ!」

と、スケルトンが笑うような声を上げて爆発する。当然HPはゼロ。だが、これと同じようにすべて爆発するのか…?と、思っていたが嫌な予感は当たる。すべてが爆発する。

「うあぁぁっ!?」

まぁ、突然今まで切り落としていたものが爆発すればびっくりするのは当たり前。ステップで回避したからよかったが、当たっていたら鬼人化を発動して五分もたってないから死んだかもしれない。危なかった。

「はぁ。疲れたな。さてあっちはうまくやってるか?」

後ろを振り向くと、あちらもほぼ全滅させているので俺の出る幕はないか。と納得し、終わったぞー。と声をかけて近づく。

「ダークソウルがスケルトンの屍に憑く前に倒さなきゃいけないな。結構強い。まぁ俺がダメージ喰らったら一発昇天ってことも入ってただろうけど。」

ダメージ喰らうと一発で死ねるってのはきついからな。

「そうだね。まず気をつけなきゃならないのは死体が行き成り動き出すこと。その次は投擲で攻撃することもあるということかな。」

アマテラスが注意することを上げていく。

「じゃあ憑依する前に倒すしかないか。」

憑依した時の強さはスケルトンをとは格が違うし、なにしろスケルトンを召喚するからな。

「聖属性の魔法でもあればいいんだけどなー。」

そう呟いてまた一歩一歩歩き出す。


ご閲覧ありがとうございます。

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