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第20話♪かわいい?姑



≪姑の魂胆≫



昨日の夕方、ちびみかんとママチャリで買い物に行ったら、角の墓石屋の前で姑が銅像になってる。


いや…動かずにいた。


「お姑さん何してるの?」


『杖ついて買い物行ったら買いすぎて歩けなくなっちゃってね。』


「ほい自転車のカゴに入れて運んどくね!」


『みかんちゃん私も後ろ乗れないかしら?』


…後ろも子供用のいすだから無理だって〜


何やら姑思いついたらしく、墓石屋に入って行って話してる。


…まだ墓石お姑さんのは早いし、義父の入ってるお墓があるしなぁ〜


「あっお姑さんお帰り!何話してたの?」


『ここの墓石屋は、ケチだわ』


「なんで?」


『足痛いからこの一輪車

(秋田じゃネコ車って言うけど?)貸してって頼んだんだけどダメだって。』


「ここの墓石屋さんで、お義父さんの頼んだの?」


『えっ?始めて入ったけど…』


「お姑さん始めての店で貸してくれるわけないじゃん」


『墓石屋に私が死んだら遺言書に、ここの墓石屋に頼むようにと書くって言ったんだけどね〜。』


はぁ?


わからん!


「ねぇお姑さん。あの一輪車借りて手押し車みたいにして家まで帰るつもりだったの?」


『違うよ〜!私がここに乗って、みかんちゃんに押してもらおうかと…』


「お姑さん絶対無理!ひっくり返っちゃうよ!」


『いい考えだと思ったんだけどなぁ〜』


…全然いい考えじゃないって!


このやりとりを見ていたちびみかんが


「ママ〜ばあばがお墓でオバカ。このダジャレどう?」


お見事と思いつつ姑の手前笑ってごまかす。


ちなみに姑は私のママ友が車で通りかかり乗せてもらったのでほっとしましたわ。


≪シャレにならない≫



買い物してたら、姑から電話が〜


「もしも〜し?お姑さん?なあに?」


『…』


いくら言っても無言。


もしかして倒れたとか?


強盗に襲われてSOSとか?


あわてて電話しても話し中。


もう私の不安がどんどん膨らんでいく〜。


チャリで20分かかるのに今日は14分。


記録更新!!


あわてて姑の家の横の窓から覗く。


ソォーッ


寝てるなのか倒れてるのか?


体はアザラシ、顔はサッ●ーみたいなのを発見。


ピンポーンと連打で鳴らすと


「うるさいね〜はいはい」


あっ…とりあえずは生存確認♪


「お姑さん電話かけてきたでしょ?なんだったの?」


『私が?いや、かけてないよ〜』


…ここで姑に私の携帯に着信が残ってるから、間違いなく姑がかけてきたと繰り返し説明。


『なんでみかんちゃんに電話したんだろう?』


…こっちが聞きたいわ。


『あっ思い出した〜』


「なに?」


『息子(旦那)に電話したら女が出たからお取り込み中かと…でも気になるから聞いてたんだ。

ハハ』


その女は私だって〜


ったく…


≪誰のパンツ?≫



夕方姑が店でパンツを物色してる姿を目撃。


ソォーッと覗いたら、


ピンクのフリフリ、黒のTバックらしきもの、赤の水玉などを手に取って悩んでる様子。


私にプレゼントして、もう一人仕込めということかしらん?


見てはいけないような気がして、その場をソォーッと去り、帰り道また自転車に乗ってる姑発見。


十字路は確認しない、車が来ても真ん中走るわ、クラクション鳴らされたら文句言ってるし…


典型的なおばちゃん。


私の口が疲れたわ〜


姑は最近まで手押し車や杖を使い、家の中ではハイハイで生活しとったのに、ある病院に通院したら

杖も手押し車も使わず、チャリまで乗れるようになっちゃいました。


それは、いいことなんですが2週間に一回通院し、腰の脊髄に注射をグイッと刺すのが地獄の苦しみだそう。


始めて通院した時は、いきなりパンツをずりおろされ驚いてるうちに終了したらしい。


痛さにも先生にも慣れてきた姑。


買ったパンツは、

私にプレゼントじゃなく、先生にパンツ見られるから、自分がはくためらしい。


「お姑さん病院にどのパンツはいてくの?」


『この地味なのにしようかな』


「…赤の水玉は充分派手だけど〜」


…おまけに水玉が横に伸びてるし〜


『この黒いパンツはふんどしみたいだね〜。これじゃ丸見えじゃない?』


「…それはTバックって言うんだよ。パンツ後ろ前だから〜」


『この黒いねはダメだよ。履いて鏡見たらパンツ見えない。』


「…それはパンツのせいじゃなくてお姑さんの腹のせいだって〜」


『こんな苦しいパンツじゃ座れないからあげる』


「いらない。先生にもそんなパンツ履いて行ったら、頭に注射されちゃうよ〜」


『それなら腹の脂肪注射で取ってもらうわ』


…やっぱし頭に注射してもらった方がよかったりして〜


これから姑は勝負パンツ履いて病院へ。


先生のリアクションが楽しみな私。


≪脳天気な姑≫



姑が帰宅しました。


「お疲れ様お姑さん。どうだった?」


わくわく


『注射2回失敗して3回目でやっとだったよ〜』


「珍しいね〜。先生失敗するなんて」


…きっと姑の赤の水玉パンツで動揺して手が震えたんだろうなぁ…


『先生痛いって言ったら、あんたが悪い!動くからだって私のせいにしてるんだから』


「パンツ見て先生びっくりしたんじゃないの?」


『そうかね〜。そういや今日は、おまけだってひざの水抜く注射もしてくれたよ。私のパンツで気よくなったのかね〜』


…おめでたいの〜

診察料いつもより高いじゃん!


先生の精神的苦痛も料金に入ってるんじゃないかしらん。


次回行ったらマジに頭に注射されるんじゃないかしらん?


旦那に姑のパンツ事件話したら


「ババアのくせに何考えてんだ?」


とブツブツ。

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