第16話♪秋田へ行ぐっ
≪秋田生活≫
今朝は5時半からちびみかんは起き出し木魚をポコポコ鳴らして私はびっくりして飛び起きましたよ。
叔母宅から今日は移動です。
祖父母の家に行ったら、甘夏&ちびみかんは本来のパワー爆発することでしょう。
祖父も今年80になったけど、けっこういいキャラしてるのよ。
毎年家の前で花火をすると
「消火活動開始!」
とご自慢のしなびたホースで消火するの。
最近じゃ子供達も
「またじーちゃん汚い!おしっこしてる〜」
私が子どもの頃から。
また見させられるのかしら〜 ハハハ
≪祖父母宅へ≫
祖父母宅につくなり、取り付かれたように甘夏&ちびみかんは虫取りです。
「ママ〜もし甘夏がオニヤンマ捕まえられたらど〜する?」
『甘夏に捕まるオニヤンマなんぞいるのかな〜。とにかく早いんだから』
「じゃあオニヤンマ捕まえたらママど〜する?」
『そ〜ね。ど〜しようかなぁ。じゃあ捕まえたら一匹100円でどう?』
「よっしゃぁ〜頑張るぞ。」
数分後…
「ママこれ捕まえたよ!」
確かにオニヤンマだわ。
でも息も絶え絶えピクリともしてないけど…
で協議の結果50円甘夏に渡したわ。
ちょっとせこい?
ちびみかんはバッタ取りに夢中になり、バッタのはずが蛙を捕まえてびびってしりもち。
しりもちついた下には
ミミズが圧死となり、ズボンに跡つくわ、ちびみかんは泣き叫びパニックに…
その後は、本日の収穫は
アブとハエ、蜂、蝶々にトンボぐらいでしたわ。
私も空中虫取りの術を甘夏相手に超自慢して、ちと大人気ないかしらん。
夜には恒例の花火が始まりました。
相変わらず祖父は花火が終わった後に、しなびたホースで消化活動開始。
使用歴80年だからか少々狙いも定まらなうのか、わざとか子供達にかけようとする始末。
キャーキャー逃げ惑う子供達を見て祖母が
「みかんちゃんのお母さんの子供の頃からだから50年はしてるわね。だいぶ勢いも衰えたなぁ」
遠い目で見てた。
≪もう一つの特技≫
昨日の夜も二日目花火大会を主催しました。
甘夏が祖父に
「ねぇじっちゃん!またおしっこで花火消したりしないよね!」
前もって言われた祖父は
『甘夏さ言われだら同ずことすねっだ〜』
それを聞いた私と祖母は顔を合わせてニヤリ。
消火活動の他に、もう一つの芸(?)が名付けて大文字放水。
これも私が子供の頃からしてるやつよ。
以前は力強く伸び伸びとおしっこで字を書いてたけど、まぁ年には勝てないんでしょう。
祖母は
「昔は自分のホース自在だったのにね〜」
と心は若き頃を思い出してるご様子。
大という字が、しなびたホースでやっと。
明日の夜に向けてトレーニングせねばと、酒を飲む理由にして祖母に怒られてる祖父でありました。
≪トリオは無敵≫
祖父母宅では、外では虫取りや牛の世話や畑から野菜を抜いては喜んでた甘夏とちびみかん。
珍しく二人仲良くキャッキャッと仲良く遊んでたので
ソォッと様子を見ると
障子を片っ端から空手チョップしてる。
仏壇に供えてる菓子は、わからないように食べてたのはちびみかん。
お墓に供える菓子を出そうとしたら、饅頭が空っぽでバレないように中にティシュで偽装した後が…
甘夏とちびみかんに、どっちが犯人かと聞いてたら二人共首を振るばかり。
あっ…もしや
祖父に聞いたら、祖父、甘夏、ちびみかんの3人が食べた後に、バレたら大変だと事態に気づきあわてて小細工をしたらしい。
私が甘夏とちびみかん怒ってる横に祖父も一緒にうなだれてるの。
ったくなんで私が80の祖父を怒らなきゃいけないんだ?
ちびみかんが菓子を食べたカスの上で昼寝した祖父が、そのまま外に行ったらハチに後頭部を刺されたらしい。
プクッと赤くなってる所を少々乱暴に薬をつけながら祖母が
「頭に注射されたら、少しは賢くなるべっ!」
ですと。




