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悪魔⑨

「……六花繚乱……」


ドオン!!!


突如として六花を中心に光が天に昇る。それは数多(あまた)の矢を弾きながら。それには六花と戦っていた悪魔卿(ロード)ドゥーイも将軍(ジェネラル)悪魔×3を相手に優勢に戦っていたアエラも妹分の公爵(デューク)ニーアと戦うふりをしているリリィも驚愕している。


「……六花様……やはりあなた様だからこそティエラ様はお選びになられた……地球の守護者に……」


そして向き合っているドゥーイは突如のその事態に困惑し圧倒され後ずさる。それは光の中にいる六花から向けられる自身よりも()()()な強者の気配に。


「馬鹿な……そんなわけがない……。 我は悪魔卿(ロード)であるぞ!?悪魔卿(ロード)たる我が……我が……。 貴様は一体……何者だ……」


パーン!


天に昇っていた光が晴れ現れたのは覚醒した六花の姿。


「あたしは地球の守護者・氷見六花。 あんたみたいのから地球を守るのが役目なの」


六花の姿は大きく変化していた。それまで空中を移動し留まることができていた花道(フラワーロード)は消え去り、代わりに背中に大きな六枚の花びらで作られた六枚の翼が生まれ髪色が桜色に変化。これこそが地球を守るために女神ティエラが見つけてきた氷見六花の才能が完全開花した姿。


ポタ


ドゥーイの手に自身の汗が落ちる。それで自身が無意識に後退し冷や汗を流すほどに恐怖していることに気が付いた。


「この我が……ただそこに存在しているというだけで……たったそれだけでこれほどに恐怖しているというのか……こんな……これほどの力はまるで……」


六花に圧倒されるドゥーイ。しかし戦いは休戦したわけではない。


「……」


ギュン!!


ドゥーイの視界から六花が消えた。それはドゥーイでも追うことのできないほどの速さでの飛行能力。


「くっ!?貴様はサタン様の脅威となる!?故にここで貴様は滅びなくてはならない!?」


ドオオオオオ!!


ドゥーイは目で追えぬとも弓士としての優秀な感覚にて六花をとらえて一斉放射。それは小さな1本ずつの矢が集まり大きな1本の矢のようになっていた。速さも威力もそれまでより桁違いに高く地球上の大陸さえも消滅させられるほど。


滅弾(ロア)練矢(ガーラ)!!」


これこそがドゥーイの最強の必殺技。これがドゥーイの心の支え。これには天使最強のアエラでさえ逃げることは困難であり女神ティエラから授かった神器を使用しなければ殺されるだろう。しかし覚醒した今の六花にはなにも変わらないことだった。


「……桜陽花(ブルーム)……」


ドゴオオオオオ!!!!


それは背中の六枚の花びらから放たれるレーザー砲。六つのレーザー砲は1つになってドゥーイの心の支えを破壊する。


パーン!!


「……ありえない……」


呆然と事実を受け入れることができないドゥーイ。そしてドゥーイにとっての恐怖が始まった。


ギュン!!


「隙だらけだけどいいの?」


いつのまにかドゥーイの背後に回った六花。六花は初めて覚醒を行い超高速の動きを完璧に制御下に置いている。それも才能がなせる業。


「なっ!?」


ドゴン!!


防御も回避も間に合わず蹴り飛ばされて吹き飛ばされるドゥーイ。その後もフルボッコ状態のドゥーイ。


「ぐっ!?がっ!?ごはっ!?」


一方的にやられるのみのドゥーイ。自身の武器である弓矢も簡単にかわされ苦手ではないというだけで得手としてもいない近接にて殴られ蹴られの好き放題。ドゥーイも抵抗しようと考えるが……


「う!?うおおおおおおお!?滅弾(ロア)乱矢(イーラ)!!!」


それは破壊エネルギーを矢として弓にて放つ技の名前。その上位互換ともいえる滅弾(ロア)練矢(イーラ)よりも放つ速度がそちらのほうが早いために選んだが六花は回避すら必要なかった。


パシ


「馬鹿な……我の矢を……掴むなど……」


それを目の当たりにして完全にドゥーイのプライドはへし折られた。そんな戦意がほとんど喪失したような状態のドゥーイを見て六花は提案する。


「……今すぐに魔界に帰るんなら命は助けてあげるよ?」

「っ!?」


そんなまさかの提案に驚愕のドゥーイ。そしてその戦いを近くで見て六花の言葉を聞いていたアエラは驚愕する。


「六花様!?何をお考えなのですか!?早急にその悪魔を討伐してください!?」


しかしそんなアエラの言葉には耳を貸さずに六花は次の言葉を続ける。


「あなた達の主人(あるじ)に言ってよ……リリィはもう私の友達だから……友達を殺そうっていうんなら容赦しないって……」

「……貴様は……まさか……サタン様を……」


ドゥーイは自身を生かそうとする六花の考えを理解した。そしてドゥーイは六花の言葉に従って帰還する。


「……確かに貴様は強い……悪魔卿(ロード)たる我を軽く超える力を擁していることは認めよう……しかしその貴様の驕りがこの地球の滅亡を速めた……貴様はサタン様が降臨されたとき我を殺さなかったことを後悔するだろう……」


そう言ってドゥーイは魔界へと帰還した。それにリリィと戦うふりをしていたニーアも一緒に。


「ふう……なんか一気に疲れたかも……」


こうして六花の初めての苦戦は自身の秘められた力の覚醒を促しその力は神に匹敵するレベルまで上昇した。


―――悪魔との全面戦争も近い―――

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