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閑話 深淵を覗き込み、見つめ返された者達。

 


 王立貴族学習院の夏季休暇ももうすぐ終わる。 そんな時期に、次年度から王太子殿下と同一の学年に編入を希望する家が出て来た。 横暴(無茶)にも程が有ると、教職員達は口を揃えて反対していた。



 私は、彼等の言い分も尤もであると、云わざるを得ない。



 理由がある。 現在、高等部初年度に、第一王子殿下が在籍されている。


 王家の御子が貴族学習院にて学ばれている期間は、平時より何かと物議を醸す事柄が頻発する。 それを治めるのが、教職員の手腕でもあるのだが…… だれも、好き好んでトラブルに巻き込まれたくは無い。


 それが、王家とその藩屏に近しい高位の貴族家子弟となれば、厄介事のレベルは跳ね上がる。


 生徒達は…… まぁ、気の良い人物達なのは、指導教官からの報告で理解している。 彼等は熱心で、向上心も有り、他人に優しく、自尊心もあり…… 普通の貴族なのだから。


 此方としても、皆仲良くして貰えれば、それで良いのだ。 研鑽を積み、経験を積み、周囲に目配せできる余裕を持つ事も含めて、教育していた。 しかし、王太子殿下が同学年に居ると云う事は、それだけでも大きく配慮せねば成らないのもまた事実。



 ―――― そんな中での、編入申請。



 それも、例の事件が在った後に、聖堂教会の関係者だと云う。 一体、何を考えているのか。 学習院の生徒だけでは無く、その父母である貴族全てから目の敵にされるぞ? そんな、『 生贄(・・) 』 の様な立場と成るであろう者を受け入れる事など、出来はしないと…… 教職員は皆そう云う。


 教職員の中でも、そう云う風な風潮もある。 貴族を蔑ろにした神官に対し、激しい怒りを持つ者もいる。 少々…… 考えが浅いのでは無いかと、個人的には思う所もあったが、それもこの学習院の生徒を護る必要から、さもありなんと納得できる言葉でもあった。


 が、その編入を希望しているのが、この国の貴族家のほぼ最上位。 国王陛下の藩屏たる者達を束ねる役割を持つ フェルデン侯爵からの申し出だった為に、上級職員の苦悩は始まる。 




 ――― 編入する人物は、


     エルデ=エルディ=ファス=フェルデン嬢。 




 フェルデン侯爵家の『養育子』であり、フェルデン侯爵の 『姪姫』 に当たる者。 フェルデン卿の妹様であった、悲劇の公女ミリリア様の一子。 伝達された情報では、そうなる。 生家がグランバルト男爵家である事からも、難色を示す上級職員は多かった。


 もう、何年も前の事でもある、財務局の涜職事件。 その中心にして疑獄事件を闇に葬った漢の自死。 いくつもの高位貴族家が絡んだ疑惑の事件の幕引きを、たった一人の男爵の自死という結末で成した事。 正義感に燃える若き法務官は地団太踏んで怒りをあらわにし、正義は死んだと叫んだ、そんな出来事の中心人物が…… 彼女の父でもあった。


 その後、生家が王家預かりと成り、領地も王領に没収された。 自死前に、その妻は離縁され、実家に戻されていた。 それが、フェルデン卿の妹様であるミリリア様。 後に法衣伯爵家に後妻として嫁がれ、上級伯夫人となるも、実際の結婚生活は一日も無く、御実家で身罷られると云う…… 悲劇にも見舞われている。


 残された遺児が、その筋では有名な アルタマイト教会の孤児院に入院し…… そして、十五歳まで孤児として生活していたと云う。 まぁ、立場が立場なので、アルタマイト教会から、王都、聖堂教会にその身が移送されていたと云う事実もある。 


 今は、フェルデン侯爵家の王都別邸に身を寄せられているとも聞いた。 下調べの段階で、問題のエルディ嬢が、一切貴族との関りを持っていない事も判明している。 十歳の歳までは、男爵家にて生活していたとあるが、その時の事を知る者に極秘裏に、彼女の為人を尋ね調べ上げた。


 家庭教師(ガヴァネス)を勤めた、子爵夫人によると、黄金の髪(輝く波)と、紺碧の瞳(宝石眼)を持つが、さして熱心に淑女教育を受けた形跡は無く、知識や見識は男爵令嬢の域を出ていないらしい。 さらに、両親から『 溺 愛(● ●) 』されて居たとも、報告があった。 


 この事柄を、報告すると云うのは、相応に性格に問題が有ると云う事。



       ―――――



 その外見の報告を読み、一人の女生徒を思い出した。 リッチェル侯爵家のヒルデガルド嬢。 神名を通常使用するのは、どうかと申し入れたが……



 ” 聖女として妖精様方に認められた娘は、特別なのだ ” 



 と、リッチェル侯爵の強硬な申し入れで、そうなっている。 また、彼の家も高位貴族だが、相当に腹が黒い。 王宮に出入りする者で、その事を知らぬ者は居ない。 その侯爵の愛娘であるのが、ヒルデガルド嬢なのだ。


 成程、彼女自身、『光属性』 の魔力を多く体内魔力として保持し、良く治癒魔法を使う。 性格は『 善良 』 なのは、助かった。 しかし、天真爛漫…… というか、侯爵家の令嬢としては、いささか、問題ある行動も散見される。


 我が家名 ウルティアス大公家としては、 『 聖女 』 であらば、確認せねば成らない事柄も有る。 そこで、国王陛下と諮り あの部屋で『 アレ 』 を、見せ 『 対処 』 が、出来るかどうか、試させてもらった。 幾許なりとも、封じて呉れる事を願いながら……


 リッチェル侯爵には、聖女と名乗るならば、相応の承認式が必要である…… とか、韜晦して彼女一人きりで『あの部屋』に入って貰った。 アルタマイトから付き従う 神職も同行すると、相当に強弁を張っていたが、認められる者では無い。 更に従者の小姓も、同様に傍を離れる訳には行かないと、言い募る始末。 



 ――― 排除は、副学習院長の名で行った。



 流石に、” 大公家 ” の名を出せば、引くしかない。 そして、ヒルデガルド嬢一人きりで、あの部屋に入室させることに成功した。 成功したが……



 その結果は、惨憺たるもの……

   その渦巻く霊気に、耐えられたモノでは無く、

              早々に部屋から退出している。



 それでも、彼女は妖精様方から認められた 『 聖女 』。 その立場は強固にして崇高。 入学後は、特別な扱いを必要とする女生徒でもあった。




 ―――― そして、あの事件。 




 彼女を護ると云う 『 意思 』 が、リッチェル侯爵家家門の者達は云うに及ばず、第一王子殿下を含めた最上位の生徒達に広がり…… 聖堂教会との間に、それまで在った亀裂を、更に 深く大きな溝と成してしまったのだ。 事は、子弟の間に留まらず、その親権者である、爵位を戴く者達へも波及している。


 ヒルデガルド嬢を取り巻く、貴族子息は多い。 しかし、間違いが起こらない様に、目を光らせている者達も居る。 そう、リッチェル侯爵家の二人の御子息達だ。 三男に至っては、留年までして、同一の学年に在籍している。


 そう云えば…… リッチェル侯爵家の、三人いる御子息の内、御継嗣は三年ほど前に卒業して、現在はリッチェル領アルタマイトにて、領政に携わっていると…… そう、仄聞するが…… 苦労しているであろうと、嘆息を禁じ得ない。


 王都、王城の文官では無く、王国辺縁部の領主代理なのだ。 政治力、知力、体力が相当高いレベルで求められる。 学習院では、理想を追う傾向にあった優秀な男であったが、現実は見ていない。 相当、アルタマイトでは現実に叩きのめされる事が予想される。 家訓とはいえ、リッチェルも相当過酷な決断をするものだと、当時は思っていた。


 が、当初の予測に反し、継嗣は良く御領を治めていると、仄聞する。 何かが、アレの腹を括らせたか。 そうでなくては、説明が付かない。 それ程、辺境域の領政とは、困難が付きまとう事なのだ。



      ―――――




 フェルデン侯爵家の娘を、受け入れるにあたり、貴族学習院としては、確かめねば成らない事があった。 はたして、その娘が、貴族学園の高等部に編入するだけの、『 知力 』 、『 貴族の知恵 』、『 侯爵家相当の淑女の礼節 』 を、有しているかどうかを。 同学年には、第一王子殿下も在籍するが故に。


 更に、教会関係者と云う事で、相当に目を付けられる可能性もある。 いや、可能性ですら無いな。 事実、教職員の中でも何やら画策する者達すら居た。 貴族と教会の間の溝は、相当に深い物に成り始めている。 国王陛下も甚くその事に御心を痛められていた。


 故事を知る者は、今は少ない。 王家と我が大公家にある、『 聖約 』 を、覚えている者すら、僅少と成り果てている。 あの杖をどうにかしないと…… 国はおろか、世界すら危ういと云うのに……


 そして、様々な方面からの要請も有り、彼女の能力を計る算段を取り付ける。 それが、異例の資質判定……




     『 見極め(●●●) 』




 ……に繋がった。 フェルデン侯爵にその事を伝えると、嘆息と共に了承された。 曰く……



 ”この状況下、仕方の無い事だ。 しかし、公平に見て貰いたい。 あの子の能力は、一級であるのだ。 色々と事情があり、明かせることは少ないが、ウルティアス大公閣下。 何卒、宜しく頼む ”



 と。 これも…… 愛情の一つの表現か。 まともに淑女としての貴族教育を受けていない女児に、そこまでの言葉を綴るのかと…… その時は思っていた。 何事にも公平な目を以て当たらねば、貴族学習院の副学習院長などと云う 『 重責(●●) 』 を、担う事は出来はしない。


 それを教職員に徹底させることも又、わたしの使命でもあった。


 教職員に対して、『見極め』の試問に関して、十全に彼女の能力を計る事が出来るようにと、指示を出したのも事実。 しかし、その言葉を、彼等が ” その娘 ” の、排除と云う風に捉えたのは、私の予想の範疇を超えていた。 過敏に過ぎる反応だった。


 ――― 状況を鑑みると、彼女の編入は認めざるを得ない。


 教会関係者が貴族学習院に編入し、その中で貴族と教会の間を取り持てれば、次代の世では何とか両者の距離が縮まる事が出来るかもしれない。 その分、彼女への負担は大きなものとなる。 それに耐えられるだけの知力と知恵があるのか…… それが、知りたかった。



『 見極め 』の趣旨は、排除では無く、彼女にどれ程の『庇護』を与えるのかと云う、見極めであったのだ。 絶対に 『 生贄 』 等では、無いのだ。



 それを、あの者達は誤解した。 筆記試問の為の 『 設問 』 を、直前で確認できた私は唸る。 色々と周囲に折衝しなくてはならない事柄が多すぎて、肝心の 『 見極め 』 の試問を私の執務室で、確認するのが遅れに遅れていたからだった。



 その設問群に関して言えば……   『 最悪(●●) 』だった 



 最初はいい…… 貴族学習院の初年度の教科項目の確認用を試問を流用していた。 第三年度までは、それでいい。 此処までは、十分に試問の域だ。 が、なんだ、これは…… 試問、全体量の二割にもなっていないのだ。 本来ならば、この段階に到達できていれば、十分な見極めが可能なのだ。


 それを……


 高等部での教科科目である、王国の法典への理解度を確認する試問や、政策立案を目的とした試問などが、その後に並ぶ。 これは…… いけない。 悪意の意図を感じる。 全体量の二割が適正な問題量を遥かに超える、高等部以上の設問群が意味するところ……


 あの娘が、その年齢に応じた学力しか持たない場合…… 全体量の八割が回答不能となり…… 『 見極め 』 の最終結果としては、『不可』となる様に誘導している? のか? なんて事だッ! 誰が、こんな事を画策したのかッ!



 ―――― 本来ならば、『見極め』に、顔を出すつもりは、無かった。



 しかし、此れは学習院側が行う、規則を盾に取った非道とも云える行動に、私は対処せねば成らない。 早速に執務室を出て、『 見極め 』が行われている筈の 『 芙蓉の間 』に向かった。 途中で、国学の主任教諭と出会う。 顔色が青白い…… 何だと云うのだッ!




「ふ、副学習院長様…… も、問題が発生しております」


「なんだ」


「じ、実は…… え、エルデ嬢を出迎える為の準備を命じた担当の者が、事も有ろうに…… 」




 エクセルバード国学教諭の話に、頭痛を通り越して、心の蔵まで痛む。 私が差配している筈の、『 貴族学習院 』 は、これ程までに醜悪なモノだったのかッ!! 国学の主任教諭が、生徒に…… それも、まだ、編入の許可さえ出していない、僅か十五歳の娘に、国学の中でも重要な 『 貴族の失態 』 を、『国学』の主任担当教諭が、指摘(・・)されただと? 顔色を無くすエクセルバードに、殊更冷たい視線を向けた事は、後に謝罪はする。


 しかし、私の『怒り』は、治まる事は無かった。 あれ程、厳命したと云うのに。 公平な目で見よと、命じた筈なのに…… 此れでは、王国初期の豪族共の二の舞となるぞッ!!


『芙蓉の間』の扉前に佇む少女を認めた。




「エクセルバード、あれが件の少女か?」


「左様に御座います」


「容姿が報告に有った者とは違う」


「そ、その様で…… よく手入れされているアンバー(茶褐色)の髪色、翠の瞳…… しかし、フェルデンが家の執事長が同道されていたと…… そう聞き及びます」


「その者は何処にいる。 話を聞きたい。 それに何故あの娘は、一人で立っておるのか? 介添えや此方の案内人はどうした?」


「そ、それが……」




 エクセルバードの言葉に、今度こそ膝から崩れ落ちそうになった。 何をやっているのかッ!! こんなモノ、『 見極め 』 でも何でもないッ! 単なる『嫌がらせ』と云っても過言ではないッ! が…… 真っ直ぐに此方を見る、姿勢の良い淑女の瞳を見て…… 


 何故か『 心 』がざわついた。 なにか…… とても、崇高な方の前に居る…… そんな、不思議な感覚が心の中に湧き出して来たのだ。 こ、この娘は…… 単なる淑女(貴族の娘)では無い。 その醸す雰囲気が、貴族のソレと全く違う事に気が付いた。


 そう、それは…… 聖堂教会に於いて、教皇猊下と相見えた時に感じる、神聖さ……


 単なる孤児院で匿われていた、貴族の女子では…… 無いと云うのか? その姿勢、目の力、何よりも醸す雰囲気…… これは、間違いなく…… 



 聖修道女……



 何も言えず、立ち竦む私。 表情が固まる私を見て、エクセルバードが何を勘違いしたのか、彼女を『 芙蓉の間 』に押し込んだ。 これは、いけないと、そっと『芙蓉の間』に侵入するも、その光景に思わず呻いてしまう。 この少女…… 出来る……


 書類を捌く姿は、領地貴族のそれと遜色は無く、これ見よがしに置いてあった、華美な筆記用具には目もくれず、実に実務的なモノを手に取り、設問の解答用紙を次々と熟しているのだ。


 そう云えば…… 醸す雰囲気に目を奪われていたが、この者の首に何やら 『 神聖な遺物 』の影がある。 口の中で、聖句を唱え、目を凝らすと……


 やはり…… ” 聖遺物のストラ ” が、彼女の首に掛かっている。


 間違いない。 それも、そのストラからは、高次の精霊様の気配さえする。 何という事だ。 この少女は、妖精様では無く、精霊様の御加護を戴いているでは無いかッ!


 驚愕と、畏れと、敬虔な祈りが私の心に浮かび上がる。 こ、これは…… しかし…… 何故だ? 何故、此処までの神官が、王国に報告もされず、在野の修道女と成っているのか。 聖堂教会内部でも、いささか、問題があったと云うべきなのか。 


 次々と設問をこなす彼女を視つつ…… よくよく、アルタマイト教会の報告書を思い浮かべる。 彼女は…… 孤児院では無く、修道院に所属していたのだ。 それも、その御力が衰えたが故に隠居なされた、先代の大聖女様がおわしたのも…… アルタマイト教会…… 



 繋がる報告書と、曖昧な宰相閣下の言動。



 王都に至ってからは、聖堂教会の大聖堂に付属する薬師院…… それも奥の院にその身を置いていたと…… 宰相閣下は申されていたな。 あの場所を差配するは…… 異端審問官の要職に就く司祭だった筈。 つまりは、教皇猊下直下の組織でもある。 と云う事は、彼女は…… 教皇猊下の御眼鏡にさえ叶っていると?


 馬鹿な…… 大聖女様、教皇猊下の御二人が深く関わりを持つ女性といえば、もう確定的ではないのか。 この少女は…… ここにおわす少女は……


 王家と我が家が、長い長い年月、待ち望んでいた 『 神聖聖女 』 だと…… 言うのか?


 私の思考は、その予見に引き摺り込まれ…… どうしても、早く…… 確かめなくてはならないと……



 ―――― そう願った。



 試験官であるエクセルバードを呼び、この後の 『 見極め 』の準備について、質問する。 用意は整っているのかと。 その答えを聞き、更に ” 悪意 ” の有様を強く意識する。


 なぜ、よりもよって、マナーの見極めに 『 正昼餐 』 の形式を使用しなくてはならないのか。 アレは、特殊な状況下における、最上位のマナーを要求するモノなのだぞ! それを、年端も行かぬ少女に課す理由はなんだ。


 出来なくて、当たり前の事。 いや、王国の中でも、そのマナーを知る者の数は限られている。 反対に問いたい。 なぜ、『 正昼餐 』 を、知っていたのかと。 実際、『 正昼餐 』 のマナーの 『 見極め 』 が、出来るモノすら、この貴族学習院に居ないと云うのに、一体誰がマナーの 『 見極め 』 を、行うつもりだったと云うのかッ! 


 エクセルバードに、指示を出す。 教職に有る者達が採点した、彼女の答案は全て、一枚残らず私の執務室へ持ってくるように。 そして、マナーの 『 見極め 』 は、私自身が行うと。


 此れには、エクセルバードも、驚きを隠せなかったが、自身の失点を知る彼は、諾諾と私の意思を通してくれた。



 見ると……



 既に、大半の設問を、彼女は終えていた。 黙々と、淡々と…… 採点している教職に有る者達は、反対に顔色を無くしている。 きっと、それ程の解答内容なのだろう……


 もし、私の予見が、正鵠を貫いていた場合…… 彼女の能力は計り知れない……



       設問内容を知っていた、私にではあったが…… 


            その光景が…… 




            不思議だとも…… 

                  思えなくなった。






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― 新着の感想 ―
[良い点]  大公じゃないが「何やってくれてんの!?」という感想しか。  勝手に裏を忖度して少しでも自分の勘違い正義感を満たしたかったのだろう。  そんな所に力を入れるんじゃないよ。 [一言]  ヒル…
[気になる点] 副学習院長の告解(あえて、そう書く)の続きを早く!! [一言] ヒルデガルド嬢……やはり甘やかされていたのか。 しかし妖精の取り替え子とはいえ、偽の娘をそうだと信じて溺愛してしまったと…
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