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第三話 固有スペシャリゼーション

 「M」っと。

 ▼サンダー

 ▼ポイズン

 ▼ファイヤー

 ▼粘着

 ▼変身

 

 ファイヤー、使ってみるか。

 

 ▼フランメ

 ▼フィレ

 ▼2,4,6-T.N.T.


 じゃあ、フランメで。

 

 エンシャント・キメラの足元から炎が突き上げる。

 一撃だ。

 強っ。ファイヤー。なんだこれ。戦闘力53万かよ。


 天の声「レベルがアップしました。」

 

 ステータス:

 Lv. 1→2

 攻撃力 184→199

 防御力 126→140

 敏捷性 203→220

 関係値 10→10

 固有魔法Lv. 1→3 

 固有アビリティLv. 1→2

 固有スペシャリゼーションLv. 1→2


 お、すげえ!ゲームみたいだ!が、一つ初めてみるようなステータスがあるぞ?


 「固有スペシャリゼーションのこと?」

 アリアが答える。


 そうだ。


 「固有スペシャリゼーションっていうのは、戦闘中に自分のある一つの能力を、他の能力と引き換えに限界まで高めるスキルみたいなものかな。」

 「戦闘中になると視界の右上に『S』っていうマークが出ると思うの。それを視線でなぞると発動できるよ。あ、ほら、あそこにスライムがいるから試しに使ってみなよ。」

 (長文のご説明お疲れ様です、アリアさん。)

 

 おう、やってみる。


 視界の右上に「S」?

 おーあったあった。ずっと魔法に夢中で気付かなかったわ。

 よし、早速。


 サカの視点が「S」を描く。

 

 「S」

 ・高める能力値を選択してください。

 ▼攻撃力

 ▼防御力

 ▼敏捷性

 ▼関係値

 

 そういえば。

 ……聞き忘れてたけど「関係値」ってなんだ?

 レベルアップの時から気になってたけど。

 試しに使ってみるか。


 関係値を選択。

 ・以下のようにステータスが変化します。本当によろしいですか?

  

 ステータス:

 Lv. 2→2

 攻撃力 199→50

 防御力 140→50

 敏捷性 220→50

 関係値 10→759

 固有魔法Lv. 3→2 

 固有アビリティLv. 2→1

 固有スペシャリゼーションLv. 2→2


 ▼はい

 ▼いいえ


 はい。

 

 ……

 「ねえ、サカ。

 私が君を守るから、君も私を守ってね。」

 艶のある声だ。

 

 「ああ、もちろん。俺は、君を何よりも大切に思ってる。

 だから命だって厭わない。

 絶対に守ってやる。」


 共闘ゲージがMAXになりました。

 エクストラオーディナルモードに移行します。


 二人の目の色が赤色に変化する。

 

 「いくよ!サカくん!」


 「ああ、まかせろ!俺が、お前を……」

 

 二人は同時にレーザービームを放つ。

 関係値スペシャリゼーション固有魔法「LASER」だ。

 二つの光線が交わり、強い一本の光線となって、スライムを焼き尽くす。

 綺麗だ。

 

 「スペシャリゼーションを解除します。」

 天の声「レベルがアップしました。」

 

 ステータス:

 Lv. 2→3

 攻撃力 199→213

 防御力 140→151

 敏捷性 220→236

 関係値 10→35

 固有魔法Lv. 3→4

 固有アビリティLv. 2→3

 固有スペシャリゼーションLv. 2→4


 俺、戦闘中になんか恥ずかしいことを言った気がする……

 なあ、アリア!俺、……!?

 俺、アリアにやべーこと言ったし言われた気がするんだけど!?


 月の件の時のように、アリアの顔が一気に赤くなる。りんごみたいだ。


 「や、やめてって。こ、これは仕様なの。関係値が高いと攻撃力が上がったりして戦闘で有利になるの。」

 「ほ、ほら、今は関係値そんなに高くないからサカのことそんなに好きじゃないけど?戦ってるときは、好き……じゃないじゃない!キモ男のくせに!仕様に逆らえないなんて!」


 めちゃくちゃ焦ってんなー、アリア。

 まあ、いつもよりかわいいから良いけど。


 「可愛くないって!」


 いつもだったらキモっ、て言うのにな。

 ……さあさあ、次いこう、次。



 なあ、アリア?

 

 「なに?サカくん?」


 俺、レベル上がるの遅くない?

 雑魚敵ばっかと戦ってるからか?


 「そうかもね。じゃあ、もっと強い敵がいるとこ行く?」


 うん。行こう。君となら何処へでも……(キラン♪) 


 「キモっ。」

 アリアの顔が一気に青ざめる。


 それはキモいんだ。蜘蛛と俺どっちがキモい?


 「サカくんの方がキモい。しかもなんで蜘蛛なの。」

 どっちでも良さそうな顔である。


 ……そのうち分かるよ。

 サカはにやけながら言う。



 そんなこんなで二人は平原の外れにある「クレイアボイヤンス・ケイブ」にやって来た。


 おっ、早速巨大スライム発見!


 いくぜ!


 「S」

 ・攻撃力

 ・防御力

 ・敏捷性

 ・関係値


 さっき関係値選んだから……

 

 でも……

 あぁぁぁぁぁ!関係値選びてぇぇぇえええ!

 うおぉぉぉぉお!


 「キモっ。」

 冷笑主義者のアリアはいつも通りシニシニしている。


 分かりました。

 じゃあ攻撃力を選んでみます。

 こちらは虚無なのでニヒニヒしている。


 攻撃力を選択。

 以下のようにステータスが変化します。本当によろしいですか?


 ステータス:

 Lv. 3→3

 攻撃力 213→763

 防御力 151→51

 敏捷性 236→51

 関係値 35→15

 固有魔法Lv. 4→4

 固有アビリティLv. 3→3

 固有スペシャリゼーションLv. 2→2


 はい。


 「おらっ!」

 サカはスライムの突進を避けようとステップを踏む。

 

 体が、重い!

 だが俺の魔法が当たれば一撃必殺のはずだ。


 「M」

 ファイヤーを選択。

 2,4,6-T.N.Tを選択。


 ドカン!

 

 爆発がスライムを飲む。転生したスライムですが、なにか?

 という幻聴を聞きつつ、一撃でスライムを倒す。

 ちなみに、蜘蛛よりキモいことで有名なサカは無傷。

 無傷ですが、なにか?(伏 線 回 収)


 よし、やったぞ。

 「スペシャリゼーションを解除します」

 「レベルがアップしました。」

 

 ステータス:

 Lv. 3→6

 攻撃力 213→298

 防御力 151→201

 敏捷性 236→301

 関係値 35→36

 固有魔法Lv. 4→7

 固有アビリティLv. 3→4

 固有スペシャリゼーションLv. 4→7


 スペシャリゼーションは強敵にワンチャンを狙うときにうまく使いたいな。

 俺のレベルをはるかに越えた強敵も倒せる可能性が出てくる。

 いやー、意外と俺、強いんじゃね?


 得意気な顔だ。自分の魔法を鼻にかけるサカの顔が鼻に付く。

 光村図書さん、慣用句の例文にどうぞ↑

 

 「どうだろうね。」

 とアリアは答える。


 っていうかアリアまだ一回も戦ってないよな?

 レベル上げなくて平気か?


 「そうか、言ってなかったね。レベルはパートナーと同期されているの。だから私のレベルもサカくんと同じで6。ステータスは少し違うけどね。」


 そうなのか。それじゃあ良かった。

 お前に死なれると困るからな。

 もう俺はお前無しじゃ生きれない。

 ああ、愛しのジュリエット、なんて君は美しいんだ!


 キモっ。


 ……よし、次に進もう。




サカは戦闘系魔法を主に使用するので、心を読む魔法は常時発動していません。

あとサカは普通にイケメンです。


エクストラオーディナルモード・・・共闘ゲージがマックスになると発動します。エクストラオーディナルモードに突入すると、攻撃力、防御力、敏捷性がそれぞれ10倍の値になり、さらに意識共有ができるようになります。専用の魔法「LASER」も使用できるようになります。


共闘ゲージ・・・固有スペシャリゼーションで関係値を選択したときに現れるゲージ。自動で貯まります。



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