表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/5

第零話 離ればなれになったら、もう一度会えるように。 

 「アリア。」


 「なに?お母さん?」


 「もしアリアの大切な人が遠くへ行ってしまったらどうする?」


 「追いかける。」


 「そうだよね。もう一回、会いたいよね。」

 「もしお母さんがいなくなっても、アリアは幸せになってね。」


 「うん?お母さん、どこか行くの?」


 「私は、月に帰るの。」


 「月に?お家はここだよ?」


 「ごめんね。アリアは自分らしく生きてね。私みたいに、義務感に縛られないで。」

 母の目には涙が浮かんでいる。


 そのあと、お母さんは、「遺伝子のおまじない」をしてくれた。


 その日から、母が帰ってくることはなかった。


 「どうして……」


 

 「……きっといつかおまじないがあなたを救う。大切な人ともう一度会えるおまじない。」

 「ごめんね。こんなことしかできなくて。」

 「ごめんね。」


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ