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小娘の奮闘記⑥



洗濯仕事は前の世界で一人暮しをしていたから自分でしていたし得意な方だと思っている。いや、正確には思っていた。


なぜなら、ここの洗濯機がおかしいのだ。

ナマコのようなウニョウニョしたものが木樽にくっついていて、すぐにギブアップした私はお母さんをよんだ。


「お母さん、この機械ってどこから水がでるの?」

お母さんが実際にウニョウニョを叩きながら教えてくれる。


「このホースを2回叩いて水がでるわ、あとは洗剤をいれたら、樽が回って洗濯物を洗うのよ。頭を打ってからハイツェはずっと変なことを聞いてくるわね。お医者さんにみてもらったほうがいいのかしら。」


「だ、大丈夫だよ、お母さん。

ちょっと不思議に思ってきいただけだから

お医者さんに行く必要はないよ。」


危ない。完全に頭を打ってから娘がおかしくなってると思われてしまっている。

これからはなるべく聞かないようにしたほうがいいのかな…でも聞かないと分からないし…それならまだ10歳の見た目ということを有効活用するしかない!そうだ!私は今子供なのだから何でも不思議がる子供に徹底しよう!


結局、洗濯はお母さんにまわしてもらい、

シーツを庭に干すのを手伝うことにした。

お母さんにほめてもらった。

頭をなでられるのは20年ぐらいぶりなのでなんだかくすぐったかった。


こんなに不思議な世界なら色々な所に魔法が使われてると思った私はこの日から観察をするようにした。


この世界は不思議な魔法の道具や物であふれていた。掃除機は話しかけてくるし、野菜は切ろうとすると泣き始める。

庭には小さなウサギがいて可愛らしいし、お花もさいていて綺麗だ。前の世界のビルに囲まれた風景とは全く違い、心が落ち着く。


ただ、困ったことは和食が食べたくなってしまうことだ。ここではパンが主食でお米はでてこない。お米が恋しい。お米食べたい。


こんなこと思ったことなかったなぁ。

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